スポルティング・ヒホン戦 ウーゴ・ゴンサレスの連続弾でプレシーズン初勝利
セルタはビラガルシア・デ・アロウサのア・ロンバ・スタジアムで行われたプレシーズン第2戦で、スポルティング・ヒホンに1-0で勝利し、今夏初白勝利を飾りました。スタンドには3,623人のセルタサポーターが詰めかけ、満員の熱気に包まれました。
ブラガとの初戦を引き分けていたクラウディオ・ヒラルデス監督は、この試合でも年齢や経験をミックスしたスタメンを採用しました。前半のGKにはラドゥが入り、ディフェンスラインはアルバロ・ヌニェス、ホエル・ラゴ、ハビ・ロドリゲスが形成。ジョエル・ロペスも起用されました。中盤には新戦力のアレイシ・フェバス、ミゲル・ロマン、そしてエル=アブデラウィが入り、前線はアンヘル・アルコス、オスカル・マルコス、フェラン・ジュグラという顔ぶれでした。
前半はモグラの穴のような劣悪なピッチ状態の影響でボールスピードが上がらず、平坦な展開となりました。セルタがわずかにポゼッションで上回ったものの、決定的なチャンスはほとんど生まれませんでした。開始10分にミゲル・ロマンが正面から放ったフリーキックは相手GKルーベン・ジャニェスに難なくセーブされ、その後もエル=アブデラウィの鋭いクロスや、39分のトランジションからフェバスが放ったグラウンダーのシュート、さらには中盤でのボール奪取から左サイドを駆け上がった若手のアンヘル・アルコスのシュートなどが相手ゴールを脅かしましたが、いずれもゴールには至りませんでした。
後半に入り、ヒラルデス監督はフィールドプレーヤーを全員入れ替える決断を下しました。GKにはリザーブチームのコケ・カリージョが入り、マルコス・アロンソ、マティアス・ベシーノ、カルロス・ドミンゲス、ハビ・ルエダ、イライクス・モリバ、ウーゴ・ブルシオ、セルヒオ・カレイラ、ヴィリオット・スウェドベリ、イアゴ・アスパス、そしてウーゴ・ゴンサレスがピッチに立ちました。
セルタのレジェンドであるイアゴ・アスパスの登場は、スタジアムの雰囲気を一変させると同時にチームを活性化させました。モリバが中盤でバランスを取り、アスパス、スウェドベリ、ウーゴ・ゴンサレスが攻撃を牽引してボールを完全に支配します。そして迎えた61分、前線でスペースを的確に突いたウーゴ・ゴンサレスに対し、アスパスが天才的なスルーパスを供給。これに抜け出した若きアタッカーは、相手GKルーベン・ジャニェスを見事にドリブルでかわし、無人のゴールへボールを流し込みました。
1点を追うスポルティング・ヒホンは終盤にかけて左サイドを中心に反撃を試み、途中出場のイオシフォフの鋭いクロスやドゥニャベイティアのヘディングシュートでゴールに迫りました。しかし、GKコケ・カリージョがコーナーキックからのシュートを的確に防ぎ、自身のパスミスから招いたピンチも自らリカバーするなど安定した守備を見せ、セルタが1-0のまま逃げ切りました。試合終盤には、ワールドカップのスウェーデン代表から休暇を終えて合流したばかりのカール・スタルフェルトも5分間だけプレーし、元気な姿を見せています。
(via SPORT / ElDesmarque / Mundo Deportivo / MARCA)
クラウディオ・ヒラルデス監督の試合後コメント 補強とチーム状況について
プレシーズン初勝利を収めたクラウディオ・ヒラルデス監督は、試合後の会見で落ち着いた表情を見せ、チームの現状や補強方針について詳しく語りました。
試合全体について、監督はチームの姿勢を高く評価しています。
『チームの態度には非常に満足しています。今はプレシーズンの中でも競争するのが最も難しい時期にあり、選手たちの足にはかなりの疲労が溜まっています。それでもチームは真剣に試合に取り組み、私たちが練習で取り組んできたことをピッチ上でしっかりと表現してくれました』
ブラガ戦に続いて2試合連続ゴールを決め、プレシーズンのチーム内得点王となっているウーゴ・ゴンサレスについては、称賛の言葉を惜しみませんでした。
『ウーゴがゴールを決めてくれるのは本当に嬉しい悩みです。彼がゴールを奪える選手であることはすでに知っていましたが、このプレシーズンの時期にそれを見せてくれるのは素晴らしいことです。ゴールだけでなく、彼がどのようにハードワークし、私たちのスタイルに適応しているかという点でも非常に気に入っています。彼だけでなく、フォルトゥナ(Bチーム)の若手選手全員の働きに満足しています。彼らのレベルが高いことは分かっています。最終的にトップチームの陣容がどうなるか、今後の展開を見守りましょう』
現在、チームは人員過多の状況にあり、イバン・ビジャールやマヌ・フェルナンデスなどの選手が起用されていないことについても言及しました。
『私たちが多くの選手を抱えていることは周知の事実です。すべての選手が、5月の段階からクラブやコーチングスタッフが彼らについてどう考えているか、自身の状況を理解しています。私たちは可能な限り最高のスカッドを編成しようと努めると同時に、選手たちがここを去るにしても、残るにしても、快適に過ごせるように配慮しています』
移籍市場における補強の進捗と、今後の優先順位については次のように語り、焦りがないことを強調しました。
『私は今のチーム状況に安心していますし、スポーツディレクターの手腕を完全に信頼しています。市場の動きは全体的に遅く、ワールドカップの影響ですべてが後ろ倒しになっています。まずは放出を優先し、同時にフォルトゥナの選手たちを見極める段階にあります。その上で決断を下すことになります。私たちが現在求めているプロフィールとして最も重要なのは、これまでも話してきた通り、センターバック、ゴールキーパー、そして攻撃的な選手の3つのポジションです』
ワールドカップでの戦いを終えてチームに合流したカール・スタルフェルトの状態についても触れました。
『彼は良い状態で戻ってきました。チームとはまだ3回しか練習しておらず、今日は10分以上プレーさせることはできませんでした。抱えていた痛みはすでに忘れたようですし、このままいけばリーグ開幕戦には間に合うと願っています』
(via SPORT / Mundo Deportivo)
移籍市場の動向 ウナイ・ヌニェスへのオファーとイランクンダ獲得失敗
セルタのスポーツディレクター、マルコ・ガルセスが推し進める移籍市場の動きにおいて、いくつか重要な進展がありました。
まず、クラウディオ・ヒラルデス監督の構想から外れているウナイ・ヌニェスとカルレス・ペレスについてです。両選手は昨シーズンのレンタル移籍から復帰したものの、プレシーズンの招集メンバーから完全に外れており、新天地を探すことが急務となっています。そのような状況の中、ラージョ・バジェカーノがウナイ・ヌニェスの獲得に向けて具体的なオファーを提示しました。ラージョはアブドゥル・ムミンの退団に伴いディフェンスラインの補強を急いでおり、ベニャト・サン・ホセ監督の強い希望でヌニェスに白羽の矢を立てました。セルタにとって最大のネックとなっているヌニェスの高額な給与について、ラージョはその大部分を負担する形でのレンタル移籍を打診しています。ヌニェスは昨季後半戦でバレンシアにレンタルされ、13試合に出場してチームの残留争いから欧州カップ戦出場権争いへの飛躍に貢献した実績があります。
一方で、セルタが獲得を熱望していたオーストラリアの若き才能、ネストリー・イランクンダ(20歳)の交渉は絶望的な状況を迎えました。イランクンダはオーストラリア代表として先のワールドカップでも強烈なインパクトを残したウインガーです。15歳でアデレード・ユナイテッドのトップチームでデビューを飾り、その後バイエルン・ミュンヘンのリザーブチーム、スイスのグラスホッパーを経て、現在はイングランドのワトフォード(チャンピオンシップ)でプレーし、42試合で4ゴール5アシストを記録しています。
セルタのマルコ・ガルセスSDは、ウルブスのウーゴ・ブエノやフェル・ロペスらと共にイランクンダをメインターゲットに据え、約1000万ユーロのオファーを準備していました。しかし、ここにきてスポルティングCPが莫大な資金を投じて争奪戦に介入。個人およびチームの成績に応じたボーナスを含め、最大2200万ユーロというセルタの財政力を遥かに超える破格のオファーをワトフォードに提示しました。スポルティングCPは他のクラブの介入を防ぐために電光石火で交渉を進め、選手側とも2031年までの長期契約ですでに合意に達しているため、セルタのイランクンダ獲得は事実上消滅しました。
また、セビージャに所属しているウインガーのアルフォン・ゴンサレスについて、セルタが復帰(獲得)を検討しているという情報も浮上しています。アルフォンは現在プレシーズンを全休するほどの怪我を抱えており、セビージャでの将来が不透明になっているため、セルタがその動向を注視しています。
(via ElDesmarque / Estadio Deportivo)
クラブの戦術的トライとポジション争いの現状
ヒラルデス監督は、プレシーズンを通じてチームの戦術的なアップデートと、選手たちの適性を見極めるテストを繰り返しています。
チームの大きなテーマとして、昨シーズンのような強固なブロックから、前線からのハイプレスと中央を経由したビルドアップの構築を目指しています。アレイシ・フェバスの獲得やミゲル・ロマンのトップチーム復帰は、まさにこの中央でのゲームメイクを促進するための動きです。スポルティング戦の前半では、フェバスとロマンが中盤の底でコンビを組み、後半はイライクス・モリバと若手のウーゴ・ブルシオがペアを形成しました。ブルシオは試合の終盤にはベシーノとポジションを入れ替え、センターバックとしてもプレーするなど、化学反応を試すような采配が見られました。
また、選手個々の役割にも変化が見られます。ジョエル・ロペスはウイングバックとしてではなく、指揮官から明確にセンターバックとして評価され、指導を受けています。冬に加入したアルバロ・ヌニェスも特殊な役割を担っており、守備時にはサイドのレーンを埋め、ボール保持時にはインサイドに絞ってパスワークに参加するという、昨季終盤にセルヒオ・カレイラで試みられたメカニズムを託されています。コーチングスタッフはヌニェスの適応能力に大きな期待を寄せています。
プレシーズンで最も強烈なアピールを続けているのは、間違いなくウーゴ・ゴンサレスです。バレンシアのカンテラ出身で、昨季のフォルトゥナ(Bチーム)のセグンダ昇格の立役者となった彼は、プレシーズン2試合連続ゴールを記録しチームの得点王となっています。しかし、彼は現在23歳であり、年齢規定によりトップチームとBチームを掛け持ちすることができません。トップチームに完全昇格するか、あるいは完全移籍でクラブを去るか、今夏が彼のキャリアの大きな分岐点となりますが、指揮官とファンに自らの価値を強烈に証明し続けています。
ゴールキーパーの序列についても明確な変化が現れています。スポルティング戦では、前半はラドゥが、後半はBチームのコケ・カリージョがゴールマウスを守りました。イバン・ビジャールはこの試合でも出番を与えられず、実質的に第3GKとしての立場が固定化されつつあります。クラブは引き続き、彼に対する移籍先を模索しています。
(via SPORT / MARCA)
ピッチ外ニュース ボルハ・イグレシアスがイビサ島でW杯優勝を祝福
セルタのストライカーであり、スペイン代表としてワールドカップ優勝を経験したボルハ・イグレシアスが、オフを満喫している様子が話題となっています。大会ではラウンド16のポルトガル戦でミケル・オヤルサバルに代わってアディショナルタイムに数分間出場したのみと、ピッチ上での出番は限られましたが、チームのムードメーカーとして優勝に貢献しました。
現在イビサ島で休暇を過ごしているボルハ・イグレシアスは、有名なディスコ「UNVRS」のDJブースに、世界的なスターDJであるデヴィッド・ゲッタと共に登場。ゲッタは、背番号「26」と自身の名前がプリントされたスペイン代表のユニフォームを掲げて観客を煽り、ボルハ・イグレシアスと共に歴史的なワールドカップ制覇を盛大に祝福しました。
また、チームの負傷者に関するポジティブなニュースとして、怪我の影響でプレシーズン初戦のブラガ戦を欠場していたイライクス・モリバがスポルティング戦で実戦復帰を果たしました。モリバにはアストン・ビラなどからの関心が寄せられていますが、ピッチ上で中盤のバランスを取る重要な役割を果たし、健在ぶりをアピールしています。
(via Mundo Deportivo / ElDesmarque)
【本日の総括】
ウーゴ・ゴンサレスの2試合連続ゴールでスポルティング・ヒホンを下し、プレシーズン初勝利を飾ったセルタ。ヒラルデス監督は若手の台頭を喜びつつ、CB、GK、アタッカーの補強と余剰人員の整理を急務としています。イランクンダの獲得は逃しましたが、新戦術の浸透とチーム内競争は激しさを増しています。