移籍市場:アタッカー陣の大型補強

FCバルセロナの今夏の移籍市場は、スピードと縦への推進力、突破力をテーマにウイングの補強へ集力している。ハンジ・フリック監督は、過密日程の中でローテーションしつつ競争力を保つため、最高レベルのウイングの層を厚くすることを要求した。これに応え、クラブはニューカッスルからアンソニー・ゴードンを7000万ユーロで獲得した。ゴードンはアシストやゴール能力に優れ、努力を惜しまない選手として期待されている。さらに、ボルシア・ドルトムントからはカリム・アデイェミを固定2200万ユーロ+変動700万ユーロで獲得した。アデイェミは入団発表で『私がFCバルセロナと契約したのはハンジ・フリックのためだ』と語っている。また、クラブ・ブルッヘから18歳のウイング、ジェシー・ビシウを850万ユーロ+将来の売却益の20%という条件で獲得する合意に達しており、公式発表を待つ段階となっている。ビシウはトップチームの合宿に合流し、フリック監督が直接指導する予定である。一方で、昨シーズンにレンタル移籍で加入し活躍したマーカス・ラッシュフォードについては、3000万ユーロの買い取りオプションを行使せず、マンチェスター・ユナイテッドへ復帰することが確定した。さらに、以前獲得を検討していたヤン・ディオマンデ(RBライプツィヒ)については、獲得に1億ユーロが必要だったため見送られ、結果的に彼はレアル・マドリードへ移籍することになった。(via SPORT)(via Mundo Deportivo)

移籍市場:フリアン・アルバレスとCFの動向

ウイングの補強を終えたバルサは、ロベルト・レヴァンドフスキの後継者となるセンターフォワードの獲得に全力を注いでいる。最優先ターゲットはアトレティコ・マドリードのフリアン・アルバレスだが、アトレティコは交渉を拒否している。しかし、アルバレスの獲得を競っていたアーセナルが、ターゲットをレアル・マドリードのヴィニシウスに切り替えたことで、バルサに有利な状況が生まれる可能性がある。バルサは1億ユーロのオファーを提示しており、それ以上の額を出すつもりはない。もしアルバレスの獲得が不可能となった場合の代替案として、ボーンマスに所属する20歳のフランス人ストライカー、イーライ・ジュニア・クルピへの関心を再燃させている。ボーンマスは1億ユーロでも彼を売却しないと宣言しているが、デコSDは交渉の余地を探っている。また、現在チームに所属するフェラン・トーレスについては、2027年6月までの契約となっており、クラブは9月に契約延長をオファーする予定だが、財政的な理由から他クラブに劣る条件になる可能性がある。パリ・サンジェルマンなどが彼に関心を示しているが、バルサはフェラン自身が移籍を希望しない限り引き留める方針である。フェランはフリアン・アルバレスの獲得の噂に対して不満を抱いているとの声もある。(via SPORT)(via Mundo Deportivo)

移籍市場:テア・シュテーゲンのアヤックス移籍が停滞

12年間バルサでプレーしてきたマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンは、アヤックスへのレンタル移籍が近づいていた。金曜日に行われたCEエウロパとのトレーニングマッチ(4-1で勝利)の後半にプレーしたが、これが彼にとってバルサでの最後のプレーになる可能性があった。フリック監督の下ではジョアン・ガルシアが正GKとして評価されている。しかし、土曜日になってアヤックスへの移籍交渉が複雑化していることが判明した。税金の問題だけでなく、両クラブ間での給与負担の割合について合意に至っておらず、バルサはファイナンシャル・フェアプレーの観点から譲歩を拒否している。このままではテア・シュテーゲンはバルセロナに残留することになり、解決には数日を要すると見られている。(via SPORT)(via MARCA)(via ElDesmarque)

チーム動向:センターバックの編成とW杯参加選手の合流スケジュール

フリック監督はセンターバックの補強を急務とは考えていない。アイメリク・ラポルテから逆オファーがあったものの、契約解除金が設定されておらずアスレティック・ビルバオとの交渉が必要になることや、過去のニコ・ウィリアムズの件でのいざこざを避けるため、バルサは獲得を見送った。現在の陣容には、エリック・ガルシア、アンドレアス・クリステンセン、ロナルド・アラウホ(残留した場合)、ジュール・クンデがおり、クンデはアラウホ離脱時のCBのオプションとしても考えられている。また、ワールドカップに参加した選手たちの合流スケジュールも明らかになっている。ウルグアイ代表のアラウホは負傷のためすでに合流し個別メニューをこなしており、エジプト代表の若手ハムザ・アブデルカリムも休暇を返上して練習に参加している。ハフィーニャは7月27日、ジョアン・カンセロ(完全移籍での再獲得を目指して交渉中)は7月28日に合流予定である。スペイン代表で優勝したジョアン・ガルシア、エリック・ガルシア、パウ・クバルシ、ガビ、ペドリ、ダニ・オルモ、ラミン・ヤマル、フェラン・トーレス、そしてフランス代表のクンデ、イングランド代表のゴードンなどは8月11日から12日にかけて合流する予定となっている。現在選手たちはバカンスを楽しんでおり、ヤマルはサントロペ、フェランはイビサ、ペドリは中国を訪れている。なお、チームは来週半ばからイギリスのセント・ジョージズ・パークで合宿を行い、7月31日にバーミンガム・シティ、8月3日にプレストン・ノースエンドと親善試合を行う予定である。(via SPORT)(via Mundo Deportivo)(via Esport3)

カンテラ&若手:エウロパ戦でのアピールとバルサ・アスレティック始動

金曜日に行われたCEエウロパとのトレーニングマッチ(4-1で勝利)では、若手選手たちが見事なアピールを見せた。左サイドバックとして先発したジェラール・マルティンは完璧なプレーを見せ、エウロパの選手からも絶賛された。また、エクトル・フォルトは攻撃的な持ち味を発揮してゴールを決め、トップチーム定着へ向けて好スタートを切った。ダムから加入した19歳のウイング、アレックス・ゴンサレスも後半から出場し、エブリマ・トゥンカラのゴールをアシストしたうえ、トニ・フェルナンデスのパスから自らもゴールを奪う活躍を見せた。カンテラのCBアルバロ・コルテスもビルドアップ能力を高く評価されており、イギリス合宿のメンバーに選ばれる見込みである。ピボーテのポジションでは、フレンキー・デ・ヨングの負傷やガビの不在により、19歳のマルク・ベルナルに大きな期待が寄せられている。一方で、ジュリアーノ・ベレッチ監督が新たに就任したバルサ・アスレティックも始動した。若手主体のチームに経験を加えるため、22歳のイグナシ・ケールとフアン・イバーラを獲得したほか、カナリア諸島からジョニ・エルナンデス、マジョルカからハビ・カストロを加えた。エクアドルからはホスエ・カイセドも合流する予定となっている。(via SPORT)(via Mundo Deportivo)

負傷者情報:フレンキー・デ・ヨングの保存療法に対するクラブの懸念

ワールドカップ期間中に右膝内側側副靭帯を断裂したフレンキー・デ・ヨングは、手術を回避し保存療法を選択した。クラブは本人の決定を尊重しているものの、内部では強い懸念が広がっている。この状況は、かつてアンス・ファティがクラブの勧めた手術を拒否して保存療法を選び、結果的に本来の爆発力を取り戻せずモナコへ移籍することになった事例と重なるためだ。また、オランダ代表のロナルド・クーマン監督とオランダサッカー協会が、デ・ヨングに違和感がある状態のまま大会でプレーさせ続けたことに対しても、バルサは強い怒りを感じている。(via SPORT)

その他ニュース:新カンプノウ工事での死亡事故、ラミン・ヤマルのユニセフ大使就任など

FCバルセロナは、金曜日の午後15時30分頃、改修工事中のSpotifyカンプノウで54歳の労働者が頭部を強打して死亡した事故について、深い悲しみと遺族への哀悼の意を表する声明を発表した。この工事での死亡事故は2023年6月の着工以来初めてのことである。一方、ピッチ外の明るい話題として、19歳となったラミン・ヤマルがユニセフ(国連児童基金)の親善大使に就任した。ヤマルは『子どもたちが遊べる安全な場所を持つことがいかに重要かを知っている』と語り、紛争や災害の被害を受けた子どもたちを支援する活動に取り組んでいく。また、2019年にバルサのカンテラからPSGへ移籍したシャビ・シモンズが、退団の真相を語った。『お金のために移籍したという話が出て傷ついたが、事実は違う。バルサが他の選手を優先し、私をプロジェクトの構想外だと言ったからだ』と明かしている。最後に、歌手のジョアン・ダウサがインタビューに応じ、バルサファンとしての姿勢を語った。彼は『不当なPKでチャンピオンズリーグを勝つくらいなら、負けた方がマシだ』という独自の哲学を披露し、フリック監督率いる無邪気なチームや、ラミン・ヤマルの驚きをもたらすプレーを称賛している。(via SPORT)(via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

移籍市場ではアンソニー・ゴードンやカリム・アデイェミといった実力派ウイングの補強を進める一方で、フリアン・アルバレスの獲得交渉やテア・シュテーゲンのアヤックス移籍など、まだ不確定な要素も多く残っています。若手選手の台頭が目立つ中、フレンキー・デ・ヨングの負傷対応には不安も残りますが、新シーズンに向けたフリック体制の全貌が少しずつ見えてきました。