ヤン・ディオマンデの獲得大詰め
レアル・マドリードは、RBライプツィヒに所属する19歳のコートジボワール代表ウイング、ヤン・ディオマンデの獲得を決定的なものにしている。フロレンティーノ・ペレス会長が選挙戦で1億5000万ユーロのオファーを出すと公約していたマイケル・オリスの獲得は、バイエルン・ミュンヘンのクリストフ・フロイントSDが『この件は我々には全く関係ありません。マイケルが休暇から戻ってくるのを心待ちにしています。彼は昨シーズンと同様、今シーズンもバイエルンで重要な役割を果たすでしょう』と断言したことで完全に消滅した。そこでクラブは、モウリーニョ監督の強い要望もあってディオマンデに狙いを定めた。
パリ・サンジェルマンやマンチェスター・シティも1億ユーロ規模のオファーを準備して争奪戦に加わっていたが、マドリードはディオマンデの代理人がヴィニシウスやエンドリッキと同じ「Roc Nation」であることを活かして交渉を加速。ファブリツィオ・ロマーノによると、ライプツィヒは固定9000万ユーロ+変動1000万ユーロの初期オファーを拒否したものの、最終的にマドリードが要求額を飲み、移籍金は1億2000万ユーロで決着する見込みだ。マドリードはすでに選手からの合意を取り付けており、まもなくRoc Nationの代理人がマドリード入りして最終調整を行う。
左利きのディオマンデは主に左サイドを主戦場とするが、右や中央でもプレー可能で、その圧倒的なスピードとドリブル突破からヴィニシウスと比較されている。昨季はレガネスのBチームから一気にトップチームへ昇格し、その後2000万ユーロでライプツィヒへ移籍。ブンデスリーガで12ゴール8アシストを記録し、現在の市場価値は9000万ユーロまで跳ね上がっている。
レガネス時代の恩師ボルハ・ヒメネス監督は『彼に対する第一印象は非常に衝撃的でした。代表戦による中断期間のBチームとの試合だったのですが、彼が好きなようにドリブルで抜き去り、ゴールも決めていたので、誰かが彼に怪我をさせてしまうかもしれないと思い、45分しかプレーさせませんでした。方向転換を繰り返し、1部の選手たちをいとも簡単にドリブルで抜き去る能力を持っていました。非常に大きなインパクトでした。労力を惜しまず、とても力強い選手でした。私たちは非常に驚き、あのようなものは今まで見たことがありませんでした』と絶賛。さらに『彼は非常に謙虚な少年でした。いつもトレーニングを最後に終え、皆が用具を片付けるのを手伝っていました。常に向上心を持っていました。彼には素晴らしいハングリー精神と大胆さがありました。プレースタイルはラミン・ヤマルを彷彿とさせる部分が多くあります』と語っている。
元チームメイトのエンリク・フランケサも『彼は私を大いに驚かせた選手でした。成熟度、大胆さ... トップチームでの初日からです。最初から彼が違いを生み出す選手だと感じました。彼が私たちと一緒に昇格した時のチームメイトの言葉が心に残っています。ロッカールームでは、この男はプレーすべきだと言い始めました。Bチームから上がってきた選手について、トップチームの選手たちがプレーすべきだと言ったのは、私のキャリアの中で初めてだと思います』『彼は物静かな少年で、目立ちませんでした。言葉もうまく話せませんでした。日々の生活ではとても控えめでしたが... ピッチの上では違いました。彼はヨーロッパのトップチームに行き着くでしょう。彼にはすべての条件が揃っています。彼の1対1は最も見つけるのが難しいものであり、彼はそれを持っています。それがどんなビッグクラブと契約する扉をも開くでしょう』と高く評価している。なお、レガネスは将来の売却益の10%を保持しているため、この移籍で800万ユーロから1100万ユーロを手にする見込みだ。
ディオマンデについては、レガネス時代にサンティアゴ・ベルナベウでプレーした際の発言も再び話題を呼んでいる。2025年に行われたマドリード戦(3-2でマドリード勝利)の94分、ラウル・アセンシオに倒されたとしてPKを主張した彼は試合後、『なぜ審判が笛を吹かなかったのか分かりません。ムバッペのゴールはファウルではなかったし、PKも与えられなかったので、彼のパフォーマンスは悪かったと思います。しかし、レアル・マドリードが相手だと、いつもこうなります』と不満を口にしていた。 (via SPORT) (via ElDesmarque) (via Mundo Deportivo) (via MARCA)
ロドリ・エルナンデスの獲得動向
レアル・マドリードは、マンチェスター・シティのスペイン代表MFロドリ・エルナンデスの獲得にも全力を注いでいる。トニ・クロースとルカ・モドリッチの退団以降、ゲームに落ち着きをもたらし、テンポをコントロールできるオーガナイザーを探していたクラブにとって、ロドリは理想的なピースだ。W杯でスペイン代表としてMVPに輝き、膝の重傷と体調不良を乗り越えて最高のパフォーマンスを見せた彼は、マドリードへの移籍にすでに合意している。元々はフロレンティーノ・ペレス会長の選挙のライバルだったリケルメの公約カードであったため、会長は難色を示していたが、モウリーニョ監督の強い後押しもあり、一転して優先事項となった。
ロドリ自身もスペインへの帰還を熱望しており、マドリードが最良の選択肢だと考えている。シティとの契約は2027年まで残っており、契約延長のオファーも保留中の状態だ。現在は移籍金に関するクラブ間交渉の結果待ちであり、マドリードは4500万ユーロに変動額を加えた条件で、2030年までの契約を結ぶことを目指している。もしエドゥアルド・カマヴィンガが退団することになれば、中盤のスペースと給与枠が空き、ロドリの加入がさらにスムーズになると見られている。シティのエンツォ・マレスカ監督は『彼は月曜日に手術を受け、休暇が必要です。休息と回復が必要です。その後、私たちと一緒に戻ってきます』と語っているが、マドリードはディオマンデの巨額投資とは別に、このオペレーションを来週中にもまとめたい考えだ。W杯の代表合宿中に自身の去就について問われたロドリは『そのことについては、完全に気にしないようにしています』と述べるにとどめていた。 (via SPORT) (via ElDesmarque)
ヴィニシウス・ジュニオールの去就問題
ヴィニシウス・ジュニオールとレアル・マドリードの契約延長交渉は完全に暗礁に乗り上げている。契約は2027年6月30日までとなっているが、1年前には確実視されていた契約更新が全く進んでいない。W杯終了後の来週、代理人を交えた話し合いが予定されているが、フロレンティーノ・ペレス会長はヴィニシウス側の要求にうんざりしている。選手側はキリアン・ムバッペと同等の約3000万ユーロの年俸に加え、1500万ユーロのロイヤルティボーナスを求めており、クラブ側はこれを負担するつもりがない。さらに、ヴィニシウスがバロンドールをロドリに奪われたことへのフラストレーションも状況を複雑にしている。
この膠着状態に乗じて、アーセナルがヴィニシウスの獲得に向けて動き出している。ミケル・アルテタ監督のプロジェクトに彼が最適だと考えており、最大で1億6000万ユーロの巨額オファーを準備している。マドリードはヴィニシウスをフリーで手放すことは絶対に避けたいと考えており、この1億6000万ユーロ(固定+変動)という条件を満たせば、交渉の席に着く構えだ。モウリーニョ監督はクラブ幹部に対して、ヴィニシウスを含むいかなるスター選手も放出しないよう強く求めているが、同じ代理人事務所に所属し、ポジションも被るヤン・ディオマンデに1億2000万ユーロを投資することが決定的となった現在、ヴィニシウス放出の可能性は現実味を帯びてきている。 (via SPORT) (via MARCA) (via ElDesmarque) (via Mundo Deportivo)
モウリーニョ新体制が始動
ジョゼ・モウリーニョ監督が13年ぶりにレアル・マドリードのベンチに帰還し、プレシーズン第2週目を終えた。バルデベバスのアルフレド・ディ・ステファノ・スタジアムで行われたアルコルコンとの非公開親善試合(最初の25分のみテレビ放送)では、ダニエル・ヤニェスのPKによる1ゴールで1-0の勝利を収め、初陣を飾った。試合前、モウリーニョ監督は真剣な表情でピッチに姿を現し、選手たちのウォーミングアップを熱心に見つめていた。この試合に先発したメンバーはその後、ピッチやジムでのリカバリーメニューをこなし、数日前に合流したフェデ・バルベルデなどの他の選手たちは、プレッシング、コンビネーション、フィニッシュのトレーニングに励んだ。エデル・ミリトン、フェルラン・メンディ、ロドリゴは依然としてリハビリを続けている。
W杯でトルコ代表としてプレーしたアルダ・ギュレルもチームに合流し、クラブ公式メディアのインタビューで『家が恋しかったです。ピッチで常に良いバージョンを出せるように、働き始めることができてとても幸せです』と語った。モウリーニョ監督については『モウリーニョのようなレジェンドと一緒に仕事ができるのは、僕にとって大きなチャンスです。彼と彼のチームはすべてをとても明確に説明してくれます。また、彼らはピッチの外でもとても誠実です。この時期で一番大切なのはフィジカル面を鍛えること。でも、モウリーニョが求めていることを聞いて学び、ピッチでうまくできるようにすることも大事です』と述べ、シャビ・アロンソ前監督とは異なる指導スタイルに感銘を受けている様子だった。今年21歳となり、マドリードで4シーズン目を迎えるギュレルは『多くのことを学び改善しましたが、僕の情熱は決して変わっていません。初日のようにすべてを勝ち取り、マドリディスタを幸せにしたいです』と意気込んでいる。なお、今後のプレシーズンはバルデベバスでレガネスと対戦し、その後フィオレンティーナ、フェレンツヴァーロシュと試合を行い、テレサ・エレーラ杯でデポルティーボ・ラ・コルーニャと対戦する予定となっている。 (via SPORT) (via Esport3)
フランコ・マスタントゥオーノの奮闘
今夏、6000万ユーロという巨額の移籍金で獲得された18歳のアルゼンチン人ウイング、フランコ・マスタントゥオーノだが、すでにビジャレアル、フラム、フィオレンティーナが買取オプションなしのレンタル移籍を打診している。クラブも彼に経験を積ませるためにレンタル放出を検討しているが、マスタントゥオーノ自身はモウリーニョ監督にアピールするチャンスを逃さなかった。アルコルコンとの親善試合で先発出場した彼は、開始わずか1分でペナルティエリア内に侵入し、相手のマークをかわしてPKを獲得。アルダ・ギュレルが蹴ったこのPKは相手GKオリオル・マルティに阻まれたものの、マスタントゥオーノは試合を通じて1対1の仕掛けやサイドでの優位性を作り出し、高い技術を見せつけた。現時点ではクラブのレンタル放出という方針に変化はないものの、彼は新プロジェクトにおいて自身の居場所を確保しようと必死に戦っている。 (via SPORT)
マルク・ククレジャの加入と家族の決断
左サイドバックの補強として、マルク・ククレジャがチェルシーからレアル・マドリードに加入した。守備の欠陥を埋めるためにモウリーニョ監督が強く要望した人材であり、複数のオファーの中からマドリードを選び、2032年までの長期契約を結んだ。妻のクラウディア・ロドリゲスは、ロンドンからマドリードへの移住について『今の私の主な目標は、みんなが元気でいられるように、自分の家に家庭を再び築くことです。それができたら、手がけているプロジェクトに取り掛かるつもりです。この数年間であそこで築き上げることができた生活が、一番恋しくなると思います。これからはゼロからのスタートになりますが、いつものようにやり遂げます』と語った。
夫妻にはマテオ、リオ、ベラの3人の子供がおり、長男のマテオ君は3歳の時に自閉症スペクトラム障害(ASD)レベル1と診断されている。ククレジャ自身も『長男が、僕たち全員の人生を少し変えてくれました』と語っており、家族のサポート体制を整えることが最優先となっている。クラウディアは子供たちについて『幸いなことに、彼らはどんなことにもうまく適応してくれる素晴らしい子供たちです。すべての変化を受け入れるには時間が必要でしょうが、私たちは彼らをサポートし、導き、できるだけ簡単に適応できるように努めます』と前向きな姿勢を見せている。 (via SPORT)
ゴンサロ・ガルシアの退団の可能性
カンテラ出身のゴンサロ・ガルシアが退団の可能性に直面している。昨シーズンは39試合に出場し、ほとんどが途中出場だったものの、トップチームで公式戦8ゴールを記録。ラ・リーガでは6ゴール(ベティス戦でハットトリック、ソシエダ、オビエド、アスレティック戦で得点)、国王杯で2得点、スーペルコパ決勝のバルサ戦でも1得点と印象的な活躍を見せ、クラブW杯ではアンヘル・ディ・マリアらと並んで4ゴールを挙げ得点王に輝いた。スペイン代表としてもイラクとの親善試合でデビューを果たしている。
しかし、キリアン・ムバッペ、ヴィニシウス、ジュード・ベリンガムといった強力なアタッカー陣に加え、エンドリッキの復帰や新戦力の加入により、出場機会の減少は避けられない状況だ。現在、ベティス、レアル・ソシエダ、バレンシア、コモ、そしてアルバロ・アルベロア監督が率いるフラムなどが関心を示している。ベティスのディレクターは彼について言及し、レアル・マドリードとの良好な関係を強調しつつも、まだ本格的な市場には出ていないと語っている。 (via ElDesmarque)
エンドリッキとその他の選手たちの去就
補強が進む一方で、チームの放出作業「オペレーション・エグジット」も大きな課題となっている。センターバックの補強を狙うマドリードだが、その前にラウル・アセンシオの放出が必要とされている。中盤では、オーレリアン・チュアメニが2031年まで契約を延長したとされているものの、プレミアリーグから7000万ユーロを超えるオファーの噂が絶えない。エドゥアルド・カマヴィンガの去就も注目されている。また、レンタル移籍から復帰したエンドリッキは、再びレンタルに出されることを強く拒否しているが、前線の飽和状態によってチーム内での立場がブロックされている状況だ。さらに、ブラヒム・ディアスのような「12番目の選手」としての役割を今後も維持できるかどうかも、モウリーニョ監督のチームマネジメントにおいて難しい課題となっている。 (via SPORT)
ティボ・クルトワのモータースポーツへの情熱
レアル・マドリードの守護神ティボ・クルトワは、モータースポーツへの深い情熱を燃やしている。彼は「TC Racing」というF4スペイン選手権に参戦するチームを所有しており、2023年にプロジェクトを立ち上げ、ロベルト・メリの協力を得て運営している。YouTuberのPlexとの対談でハラマ・サーキットを訪れた際、クルトワは自身がカスタマイズした「パラディウム」という特別カラーのポルシェ911 GT3 RSを披露。シートまでカスタマイズされたこだわりの愛車を前に、クルトワは『サッカーを辞めたら、すべてのことをやっているドライバーたちに最大限の敬意を払いつつ、モータースポーツに関わる何かをしたいです』と将来の夢を語った。シムレーシングにも熱中している彼は『バーチャルの世界からF4に乗せる少年を連れてくるのが夢です』と、現実とバーチャルを繋ぐプロジェクトにも意欲を見せている。 (via SPORT)
ペドロ・レオンが語る過去のライバル
元レアル・マドリードのペドロ・レオンが、かつての宿敵であるペップ・グアルディオラ監督時代のバルセロナについて振り返った。『耐え難いものでした。というのも、試合の90分間、事実上ボールを追いかけていなければならなかったからです。走ってプレッシャーをかけようとしても、必ずフリーの選手を見つけられてしまうのです。マンツーマンでマークしても、GKを使ってフリーの選手が現れるのを待ち、どんな動きでも数的優位で攻撃してくるのです。耐え難かったですよ。走って、走って、走りまくったのを覚えています。彼らがボールを奪い返した時は、彼らを追いかけて走りすぎて疲れ切っていたので、それ以上できることはあまりありませんでした』と、当時の圧倒的な脅威について語っている。 (via SPORT)
【本日の総括】
ディオマンデとロドリの獲得へ向けて大きく前進する一方、ヴィニシウスの契約延長問題はアーセナルの介入で複雑化しています。モウリーニョ新体制が白星でスタートし、若手のアピールや放出作業など、ピッチ内外で劇的な変化が起こる激動の夏が続いています。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
ヤン・ディオマンデの獲得は、モウリーニョ監督が求める「個の打開力」と「戦術的規律」の融合を象徴しています。左サイドを主戦場としつつ中央でも機能する彼の特性は、ヴィニシウスの去就が不透明な中で、攻撃の可変性を担保する重要なピースとなるでしょう。また、ロドリの獲得が実現すれば、中盤のテンポコントロールという長年の課題が解消されます。モウリーニョが志向する堅実かつ強固なブロックを構築する上で、この二人の加入は戦術的な背骨を再定義する大きな転換点となりそうです。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
モウリーニョ監督の帰還により、クラブの空気感は明らかに「規律と結果」を重視する方向へシフトしています。フロントはディオマンデへの巨額投資で新時代の到来を印象づける一方、ヴィニシウスとの交渉難航は、スター選手であってもクラブの給与体系や方針を優先するペレス会長の冷徹な姿勢を浮き彫りにしました。サポーターは新体制への期待と、長年チームを支えた選手たちの去就という二つの感情の間で揺れ動いており、この夏はクラブのアイデンティティを再構築する重要な局面を迎えています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
1億2000万ユーロを投じるディオマンデの獲得は、クラブの編成方針が「若手への先行投資」から「即戦力かつ将来性のあるタレントの確保」へ明確に舵を切ったことを示しています。一方で、ヴィニシウスの放出検討やロドリの獲得交渉は、サラリーキャップの適正化と中盤の年齢構成改善を同時に進める高度なオペレーションです。カンテラ出身者の放出やレンタル移籍の整理を含め、限られた枠をいかに効率的に運用できるかが、今夏の補強戦略の成否を分ける鍵となるでしょう。