プレシーズンマッチ初戦 サウジアラビアのアル・ファテフに3-0で快勝

マルベージャ・フットボールセンターにて、セグンダ・ディビシオン(スペイン2部)での新シーズンに向けたマジョルカのプレシーズンマッチ初戦が行われました。サウジアラビアリーグ11位のアル・ファテフを相手に、新指揮官ルイス・ガルシア監督の初陣は3-0の快勝という素晴らしい結果で幕を開けました。

マジョルカのスタメンには、イバン・クエジャル、ミゲル・カラタユド、マルティン・ヴァリエント、アントニオ・ライージョ、トニ・ラト、セルジ・ダルデル、マヌ・モルラネス、パブロ・トーレ、ジト・ルヴンボ、マルク・ドメネク、そして新加入のアドリアン・フエンテスが名を連ねました。

試合序盤は猛烈な暑さと両チームの試合勘の欠如が影響し、スローペースで退屈な展開となりました。マジョルカは明らかに格下の相手に対してボール支配率で圧倒したものの、ファイナルサードでの崩しに苦労します。左サイドのドメネクは試合から消えがちでしたが、右サイドのルヴンボは序盤から積極的な姿勢を見せました。中盤ではモルラネス、ダルデル、パブロ・トーレがパス交換でリズムを作ろうと試みます。コルドバから300万ユーロで獲得されたマドリード出身のストライカー、アドリアン・フエンテスは何度もディフェンスラインの裏を狙う動きを見せましたが、ゴールには結びつきませんでした。

一方のアル・ファテフも、マジョルカの守備の連携ミスを突いて2度の決定機を迎えます。特にマテウス・マチャドがロングパスから完全にフリーで抜け出した場面では、考える時間が十分にあったにもかかわらずシュートを枠外に外し、もう一度のヘディングシュートも外れるなど、マジョルカは救われました。

スコアが動いたのは前半終了間際です。退屈な試合展開にルヴンボが魔法をかけました。前半40分、ペナルティエリア右でボールを受けたアンゴラ人アタッカーは、3人のディフェンダーをスピードと圧倒的な才能でかわし、ファーサイドのトップコーナーに強烈な左足のシュートを突き刺して先制点を奪います。さらにそのわずか5分後の前半45分、パブロ・トーレからのファンタスティックなパスに抜け出したルヴンボが、相手GKのワリード・アランジを含む2人を鮮やかにかわし、追加点をマークしました。前半はルヴンボの独壇場となりました。

後半に向けて、ルイス・ガルシア監督はヴァリエント、モルラネス、ダルデルの3人を残し、8人の選手を入れ替える決断を下します。マテウ・モレイ、アントニオ・サンチェス、ヤン・ビルジリ、アブドン・プラツ、ルーカス・ベルグストロムに加え、新加入のアブバカ・スマホロとエスパニョールからレンタル加入したアントニウ・ロカがデビューを飾りました。

気温が少し下がったこともあり、後半はマジョルカのプレー強度が上がります。アル・ファテフもボールを持とうと試みましたが、マジョルカの組織的なプレスに阻まれ、ゴールに近づくことはできませんでした。ヤン・ビルジリはアントニオ・サンチェスとの連携から一度ゴールネットを揺らしますが、これはオフサイドの判定で取り消されます。しかし、正しい位置からスタートしていたため、VARがあれば得点が認められていた可能性が高い微妙な判定でした。

それでも後半19分(64分)、左サイドを完全に支配していたヤン・ビルジリが相手ディフェンスをいとも簡単に振り切り、鋭いグラウンダーのクロスを供給します。これをアブドン・プラツがフリーで押し込み、試合を決定づける3点目を奪いました。

その後、ハンドロ・ガルシア、昨季Bチームで得点王に輝いたアイマール・ペニャ、ダビド・ロペスもピッチに送り込まれました。アブドンにはさらに2度の決定的な得点機があり、ビルジリやルイス・オレフエラが左サイドから何度も攻撃を仕掛け続けましたが、追加点は生まれず、試合はそのまま3-0で終了しました。20日後にはレアル・バジャドリード戦が控えており、ルイス・ガルシア監督はベンチから常にチームに高いリズムを求め続けていました。(via SPORT / MARCA / Estadio Deportivo)

マヌ・モルラネスがチームの結束と1部昇格への決意を語る

アル・ファテフ戦の勝利後、チームのキャプテンの一人であるマヌ・モルラネスがメディアの取材に応じ、現在のチーム状況と新シーズンに向けた覚悟を語りました。モルラネスは、マジョルカに残る決断をした選手たちは心からこのクラブにいたいと望んでいるメンバーであると強調しています。

ルイス・ガルシア新監督のもとでのプレシーズンについて、モルラネスは次のように語りました。

『コンセプトを掴み、少しずつ心地よくなっていく日々だ。新しい監督は私たちに彼のアイデアを植え付けている。目標を達成するための方法だから、勝って始めるのは良いことだ』

スポーツディレクターのパブロ・オルテルスが主導するチーム編成についても高く評価しています。

『良いブロックが残っている。スポーツディレクションは良いチームを形成できたし、補強選手は若く、多くのものをもたらしてくれる。42試合あるから、きっとあらゆる種類のスタメンを見ることになるだろう。ある時期には多くプレーする選手もいれば、少なくなる選手もいる。重要なのは、チームがアイデアを変えず、見分けがつくことだ』

昨年のプレシーズンでは、移籍を求めてチームから離れていたパブロ・マフェオやサイル・ラリンのようなケースがありましたが、今年のチームの雰囲気は異なるとモルラネスは断言します。

『ここにいる私たちは、ここにいたいからいるというメッセージを送ることが重要だ。今シーズンの難しさと、全員が必要になる長い一年になることは承知している。目標を達成するための最も重要なステップは健全なグループが存在することであり、そこから難しい時期が来ても抜け出しやすくなるだろう』

合流したばかりのアルナウ・テナスについても言及しました。

『やって来る人々はチームにプラスをもたらし、常に伝染するような新鮮な空気で満たしてくれる。私たちにはそういう人々が必要だ。あと少し補強が来るかもしれないが、チームは出来上がっているし、ここにいる者はいたいからいる。それは不可欠なことだ』

マジョルカが今夏に4試合しか親善試合を予定していないことについて問われると、彼は意に介さない様子を見せました。

『練習でも試合をしている。親善試合が競争の手段であることはわかっているが、日々の仕事や、チームが何をすべきか分かっているかに大きく依存する。PSGとの試合があるから、それは2試合分に値するかもしれないね』(via SPORT)

ビジャレアルからGKアルナウ・テナスがレンタル加入

マジョルカは、ビジャレアルから25歳のゴールキーパー、アルナウ・テナスを今シーズン終了までの期限付き移籍で獲得しました。この契約には、1部リーグへ昇格した場合の買い取り義務が付随していると見られています。レオ・ロマンの代役として、1部昇格へ向けた即戦力として期待されています。

バルセロナのラ・マシア出身であり、パリ五輪で金メダルを獲得した実績を持つテナスですが、これまでプロのキャリアでは安定した出場機会に恵まれていません。プロデビューを飾ったパリ・サンジェルマンでは出場機会が限られ、昨シーズン加入したビジャレアルでもリーグ戦10試合、チャンピオンズリーグ3試合の出場にとどまりました。定位置を確保できなかった彼は、実戦経験を積むためにセグンダ・ディビシオンでのプレーを受け入れました。

機敏さ、鋭い反射神経、そして優れた足元の技術を持つテナスですが、マジョルカのファンにとっては複雑な記憶を呼び起こす存在でもあります。昨シーズン、マジョルカが1部残留に向けて勝ち点3を必要としていた5月のビジャレアル戦で、テナスは驚異的なセーブを連発してマジョルカの前に立ちはだかりました。しかしその一方で、ベダト・ムリキに同点ゴールをプレゼントする致命的なミスも犯しており、マジョルカの降格の要因を作った選手の一人として記憶されています。今回は、そのマジョルカを再び1部の舞台へ戻すためのキーマンとして迎えられました。

マルベージャのトレーニングキャンプに合流したテナスは、ルイス・ガルシア監督の存在がマジョルカを選ぶ決定打になったと明かしています。

『とても嬉しい。新しいチームメイトに会い、トレーニングし、良いことを成し遂げたいという強い気持ちがある。マジョルカに来たのは…直感、意欲、そして監督が非常に重要な要素だったからだ。ルイス・ガルシアと話をして、5分間の電話で決断するのを大いに助けてくれた』

さらに、チーム内に知っている顔が多いこともプラスに働いたと語ります。

『ここにはパブロ・トーレ、アルナウ・プイグマル、マテウ・モレイ、アレックス・サラ、アントニウ・ロカなど、実質的にスタメンを組めるほどの友人たちがいる。彼らと瞬間を共有し、チームを本来あるべき場所に戻せることをとても嬉しく思う』

最後に、自身の目標を力強く宣言しました。

『目標は昇格だ。それだけで、他には何もない。そしてファンに楽しんでもらうことだ』(via ElDesmarque / MARCA / Estadio Deportivo)

今夏の移籍市場動向 主力の退団と積極的な補強

セグンダ・ディビシオンに降格したマジョルカは、1年での1部復帰を目指してチームの再建を急ピッチで進めています。

降格の影響は避けられず、ディフェンスリーダーであったパブロ・マフェオや、攻撃の要であったベダト・ムリキといったクラブの象徴的な選手たちが痛ましい形で退団しました。しかし、スポーツディレクターのパブロ・オルテルスとルイス・ガルシア監督の尽力により、パブロ・トーレ、マルティン・ヴァリエント、マヌ・モルラネス、セルジ・ダルデル、ヤン・ビルジリといった中核を担うキープレーヤーたちの残留を説得することに成功しています。

補強に関しても積極的な動きを見せており、2部のカテゴリーを熟知している選手や、過去にマジョルカのユニフォームを着た経験がある選手を中心に、ここまで7人の新戦力を迎え入れています。

今夏の主な新加入選手は以下の通りです。

・アドリアン・フエンテス (コルドバから300万ユーロで獲得したストライカー)

・アブバカ・スマホロ

・アルナウ・プイグマル

・ジト・ルヴンボ

・アレックス・サラ

・アントニウ・ロカ (エスパニョールからの期限付き移籍)

・アルナウ・テナス (ビジャレアルからの期限付き移籍)

ルイス・ガルシア新体制のもと、フロントと現場が一体となって1部復帰という唯一の目標に向かってチーム作りが進められています。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque / MARCA)

【本日の総括】

ルイス・ガルシア新監督のもと、プレシーズン初戦をルヴンボの2ゴールなどで3-0と快勝したマジョルカ。主力の退団という困難を乗り越え、モルラネスが語るように残留したメンバーの結束は固く、テナスら実力者の補強も着々と進んでいます。1部復帰へ向けた士気の高さが伺える充実した一日となりました。