コルドバCF
イバン・アニア監督率いるチームは、プレシーズン最初の3試合を2分1勝と無敗で乗り切りました。マルベージャ・フットボール・センターでのオーランド・パイレーツ戦(1-1)、セビージャ戦(0-0からのPK戦敗北)に続き、サンルーカル・デ・バラメダ(エル・パルマル)で行われた試合で、今季の昇格を争う直接のライバルであるカディスCFを相手に1-0で初勝利を飾りました。85分に右サイドのクリスティアン・カラセドが上げた正確なクロスを、ディエゴ・ブリがヘディングで合わせて決勝点を奪っています。指揮官は11人の新戦力を抱え、負傷中のサリム・エル・ジェバリを除く多くの選手を起用して戦術の浸透を優先させています。(via SPORT)
チームは敵陣でのハイプレス、強固な守備、そしてサイドからの崩しという明確なアイデンティティを示しています。カディス戦では左サイドのイグナシ・ビララサやケビン・メディーナが躍動し、後半60分の大規模な選手交代後は右サイドのカラセド、エゴイツ・ムニョス、ユッシ・ディアラが連携して相手守備陣を翻弄しました。また、GKのギリェルメ・フェルナンデスがハーフウェーライン付近まで前進してビルドアップに参加し、直接サイドの選手にパスを供給するアグレッシブな戦術も披露しています。(via SPORT)
一方で課題はフィニッシュの精度にあり、エノル・ロドリゲスやイバイ・サンスといったアタッカー陣はまだネットを揺らすことができていません。イバイ・サンスはカディス戦の開始早々にヘディングシュートを放ちましたが、クロスバーを越えました。アドリ・フエンテス、セルヒオ・グアルディオラ、ハコボ・ゴンサレスらが退団した穴を埋めるべく、フアン・グティエレスSDは新たなストライカーの補強に動いています。チームは月曜日からオリバでのプレシーズン合宿に入り、さらなる連携強化を図ります。(via SPORT)
カディスCF
今季2部リーグで昇格を争うコルドバCFとの親善試合に臨みましたが、0-1で敗戦を喫しました。前半から相手のハイプレスに苦しみ、後方からのビルドアップが機能不全に陥ってハーフウェーラインを越えることすら困難な時間帯が目立ちました。(via SPORT)
後半開始から7人の選手を入れ替えて状況の打開を図りましたが、試合を通じて決定機は前半と後半のわずか2回にとどまりました。セットプレーからイケル・レシオが放ったヘディングシュートが最も惜しい場面であり、ボルハ・バスケスも左サイドから果敢なオーバーラップを見せましたが、スペースを消されて最終的に相手の守備ブロックを崩し切ることはできませんでした。(via SPORT)
CDカステリョン
ハララボス・ブルガリス・オーナーが主導するプロジェクトのもと、1部昇格候補として期待されるパブロ・エルナンデス監督率いるチームは、パテルナのアントニオ・プチャデス・スタジアムで行われたプレシーズンマッチで1部リーグのバレンシアCFを相手に2-1の勝利を収めました。サバデル戦(2-0)に続く2連勝となり、昨夏に続いてバレンシアを撃破する快挙を成し遂げています。試合は前半、バレンシアのプレッシャーに手こずる場面もありましたが、ドゥエやアルバロがシュートを放ち徐々にペースを掴みました。(via SPORT)
後半開始時に、前半途中で投入されたティンチョ以外の10人を総入れ替えすると、カステリョンが圧倒的なパフォーマンスを披露しました。48分(または50分)に左サイドの崩しからラウル・サンチェスがアクロバティックなアウトサイドシュートで先制すると、60分にはティンチョの絶妙なスルーパスに抜け出したアダム・ヤコブセンが優雅なループシュートを決めて追加点を奪いました。カマラがネットを揺らしたシーンもありましたが、これはオフサイドで取り消されています。(via Mundo Deportivo)
新加入選手たちも軒並み高い評価を得ています。ブライトンから加入したロドリゴ・レゴは後半30分間プレーしてアタッキングサードでキレのある動きを見せ、アルバロ・マルティンはライン間での巧みなターンや状況判断でスタメン候補に名乗りを上げました。古巣対決となったハムザ・ベラリは左サイドで積極的なドリブル突破を試み、経験豊富なイニゴ・コルドバはプレッシングを活性化させてアルバロの決定機を演出しました。フィジカルに優れるヤリ・フラクはシステムへの適応を進めています。また、後半から出場したGKのアミル・サイピも相手の決定機を好セーブで防ぎました。(via SPORT)
しかし、ネガティブなニュースも発生しています。イタリア人CBのファブリツィオ・ブリニャーニが右膝前十字靭帯の重傷を負い手術が不可避となったことで、トップチームの純粋なCBがアルベルト・ヒメネスとアグスティン・シエンラの2人のみという緊急事態に陥っています。さらに試合終盤には、バレンシアのダニ・ラバとの小競り合いで頭突きを見舞ったフアンホ・ニエトが退場処分を受けるなど、後味の悪い場面も見られました。(via ElDesmarque)
スポルティング・ヒホン
ホセ・リエストラ社長は、エースのジョナサン・ドゥバシンが1部でのプレーを強く希望したため、オサスナへの移籍を容認したことを明かしました。契約解除金の満額支払いには至らなかったものの、固定400万ユーロに加えてボーナス100万ユーロ、さらに将来の移籍金の50%を受け取るというクラブの将来を見据えた好条件での売却に成功しています。(via SPORT)
主力流出の不安がある一方で、ジェラベールとオテロについては残留を明言し、他クラブからのオファーをすべて拒否していることを強調しました。また、ニコラス・ラルカモン新監督のUEFAライセンス問題も無事に解決し、正式に指揮を執る準備が整っています。補強面ではウゴ・ギジャモンの獲得交渉が進んでおり、さらに左ウイングバック、センターバック(クエンカの状況次第)、中盤の選手、そしてドゥバシンの代役(国内・国外から2人が候補)となるアタッカーの選定を進めています。戦力外となっていたパブロ・ガルシアについてはラルカモン監督が評価したことでチャンスを与えられる見込みですが、ケイポとは契約解除で合意し、アマドゥのポルトガル(アカデミカ)への期限付き移籍も濃厚となっています。(via SPORT)
ピッチ上では、ア・ロンバで行われたセルタとのプレシーズンマッチに0-1で惜敗しました。前半はラルカモン監督の戦術が機能して相手を押し込む時間帯も作り、DFパブロ・バスケスがゴールライン上でシュートを防ぐ見事なクリアを見せました。後半には途中出場のヨシフォフの鋭いクロスや、ドゥニャベイティアのヘディングシュートなどで反撃を試みましたが、あと一歩及ばず無得点に終わっています。(via MARCA)
レアル・オビエド
昨季1部リーグで最下位に沈み、1年でのLALIGA HYPERMOTION(2部)降格という悔しさを味わったクラブは、フリアン・カレロ新監督のもとで大幅な血の入れ替えを断行しています。これまでに18人が退団し、12人の新戦力を迎えるという大改革を行いました。(via ElDesmarque)
退団組では、ボローニャへ350万ユーロで移籍したラヒム・アルハッサンがクラブに唯一の移籍金をもたらしました。レンタル組8名が復帰したほか、ルカス・アヒハドやエリック・バイリーらがフリーで去り、愛するクラブでの1部プレーという夢を叶えたサンティ・カソルラは現役引退を決断しています。さらにハイセム・ハッサンやイリアス・シャイラも売却候補に挙がっています。一方で、カルロス・フェルナンデス(レアル・ソシエダから移籍金なしの2年契約)やダニエル・ビジャエルモサ(アンドラから加入)といった実力者を確保し、オサスナから獲得したフアン・クルスは2028年までの契約でCBと左SBをこなすベテランとして最終ラインに安定をもたらすことが期待されています。アレクサンドル・イスファン(80万ユーロ)やサム・ロドリゲス(45万ユーロ)には移籍金を支払い、アリツ・アルダソロやクリス・ラモス、ビクトル・ミンゴらもチームに加わりました。(via ElDesmarque)
クラブにとって最大の朗報は、守護神アロン・エスカンデルとの契約延長が間近に迫っていることです。国内外からのオファーを断り、1部復帰プロジェクトのリーダーとして3年以上の長期契約と給与改善の条件で残留する決意を固めました。(via SPORT)
カルロス・タルティエレで行われたデポルティボ・ラ・コルーニャとの親善試合は0-0のスコアレスドローに終わりました。前半はボールを支配して相手陣内に押し込んだものの、後半には去就が不透明なイリアス・シャイラが負傷交代するアクシデントに見舞われました。若手のビクトル・ミンゴがクロスバーを直撃する強烈な左足のシュートを放つなど明るい材料もありましたが、アルバロ・レイナやアマトゥッチの守備が光る中で、両チームともに得点力不足という課題も残しています。(via MARCA)
RCDマジョルカ
1部からの降格という厳しい現実を受け、ルイス・ガルシア新監督を招聘し、1年での1部復帰に向けたチーム作りを急ピッチで進めています。パブロ・マフェオやベダト・ムリキといった中心選手がチームを去ったものの、積極的な補強で戦力を整えています。(via ElDesmarque)
最大の目玉は、パリ・サンジェルマンでCL優勝経験も持つGKアルナウ・テナスの獲得です。ビジャレアルからの期限付き移籍(昇格時の買い取り義務付きの可能性あり)で加入したテナスは、『ルイス・ガルシア監督からの5分間の電話が決め手になった。ここでの目標は昇格、それだけだ』と力強く語り、チームメイトに友人が多いことも加入を後押ししたと明かしています。他にも、アドリアン・フエンテス、アルナウ・プッチマル、ジト・ルヴンボ、アレックス・サラといった実力派や、エスパニョールからアントニウ・ロカらを獲得し、パブロ・トレの残留にも成功しました。(via Mundo Deportivo)
マルベージャでのプレシーズン初戦となったサウジアラビアのアル・ファテフ戦では、その大型補強が早くも機能し3-0で快勝しました。前半40分と45分にジト・ルヴンボが立て続けに2ゴールを奪って試合の主導権を握ると、後半には8人の選手を入れ替え、アブバカ・スマホロやアントニウ・ロカがデビューを飾りました。64分にはアブドン・プラツがダメ押しの3点目を決め、昇格へ向けた盤石のスタートを切っています。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
昨季1部から降格してきたレアル・オビエドとRCDマジョルカが、大規模なスカッド刷新と大型補強を敢行し、1年での1部復帰へ向けて強力な陣容を整えつつあります。一方で、CDカステリョンやコルドバCFといったチームも1部相手やライバル相手のプレシーズンで着実に結果を残しており、新シーズンの昇格争いは、各チームの戦術の浸透度と新戦力のフィット感が明暗を分ける激戦必至の様相を呈しています。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
コルドバの戦術的アプローチは非常に興味深い。特にGKがハーフウェーライン付近まで進出しビルドアップを担う姿勢は、現代的なリスク管理と攻撃的意図の融合を感じさせます。一方で、カステリョンがバレンシア戦で見せた後半の圧倒的なパフォーマンスは、選手総入れ替えという極端な交代策が戦術の浸透度を測る試金石となったことを示唆しています。プレシーズンは結果以上に、配置の噛み合わせや局面での距離感が重要です。各チームがハイプレスと守備ブロックの構築に腐心する中、戦術の完成度が開幕後の序盤戦を左右するでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
降格組のオビエドやマジョルカが、クラブの屋台骨を支える守護神の残留や大型補強で「1年での復帰」という明確なメッセージを打ち出しています。特にマジョルカのアルナウ・テナス獲得に見られるような、監督の熱意が選手を動かす好循環は、クラブの士気を高める上で非常にポジティブです。一方で、カステリョンのCB不足やヒホンのエース流出といったネガティブな事象への対応も、フロントの真価が問われる場面。クラブ全体の温度感が、シーズンを通じた安定感に直結するはずです。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
編成面では、ヒホンのドゥバシン売却に見られる「将来の移籍金50%保持」という契約形態が、クラブの持続可能性を重視する賢明な判断として際立っています。オビエドの18人退団・12人加入という大規模な刷新は、サラリーキャップや登録枠の調整を伴う難易度の高い作業ですが、実力者の確保と長期契約の締結で基盤を固めつつあります。各クラブとも、限られた予算の中でいかに戦力バランスを最適化し、負傷離脱などの緊急事態に備えた層の厚さを確保できるかが、昇格争いの鍵を握るでしょう。