プレシーズンマッチ・グラナダ戦 初黒敗と荒れた試合展開
レアル・ベティスはプレシーズン第3戦となる「第42回トロフェオ・シウダ・デ・グラナダ」でグラナダCFと対戦し、0-1で今夏初の敗戦を喫しました。
ペジェグリーニ監督はディエゴ・コンデ、フラン・ガルシア、ファクンド・ベルナルといった新加入選手やカンテラの若手を起用し、セカンドユニフォームで試合に臨みました。前半13分、グラナダのペドロ・アレマンのフリーキックからオーウェン・ミラにヘディングシュートを決められ失点。これが決勝点となりました。
ベティスはゴンサロ・プティやモランテ、アンヘル・オルティスらがチャンスを作ったものの、相手GKの好セーブに阻まれて無得点に終わりました。後半に入り、イケル・ロサダやパブロ・ガルシアなど交代選手がアクセントを加えようと奮闘しましたが、チーム全体としてはミスや連係不足が目立つ内容でした。
さらに、親善試合にもかかわらず終盤は荒れ模様となり、フニオル・フィルポやマルク・ロカの危険なファウルでイエローカードが連発。後半アディショナルタイムの93分には、相手選手の激しいプレーに激高したナタンがボールを相手にぶつけて一発退場となるなど、後味の悪い結末となりました。
(via Estadio Deportivo)
(via ElDesmarque)
新加入GKディエゴ・コンデの負傷とポジション争い
グラナダ戦で先発デビューを飾った新加入GKディエゴ・コンデにとって、この試合は悪夢のような結果となりました。前半から飛び出しに躊躇する場面が見られ、前半30分過ぎにはペナルティエリア外に飛び出した際に味方のディエゴ・ジョレンテと激しく衝突。ジョレンテは脳震盪の疑いがあったものの前半を戦い抜きましたが、ディエゴ・コンデは転倒時に左肩を強く打ち、前半36分にアルバロ・バジェスとの交代を余儀なくされました。
クラブの初期診断では左肩の強い打撲とされており、セビリアに戻ってから詳細な検査が行われ、次回のキャンプに参加できるかどうかが判断されます。
急遽出場したアルバロ・バジェスは安定したプレーを見せました。試合後、バジェスはGKのポジション争いについて、『マヌ・ゴンサレスは本当に素晴らしい若者で、非常に明るい未来を持っています。彼には常に最大の成功を祈っています。そしてディエゴ・コンデにも素晴らしい歓迎ができたと思います。私たちはとても気さくな人間で、私自身が去年そうしてもらったように、外から来た人をグループにうまく馴染ませるのが好きです。彼にも常に最大の幸運を祈っています。彼の成功は私たちの成功であり、たとえ彼が私のライバルであったとしてもです』と温かい言葉を送りました。
(via Estadio Deportivo)
(via ElDesmarque)
モランテら若手選手の活躍とトップチーム定着への意気込み
グラナダ戦では、U-19スペイン代表として欧州選手権で優勝し得点王に輝いたホセ・アントニオ・モランテがトップチームで初先発を果たしました。
彼は試合後、クラブ公式メディアに対し、『代表でも、今のトップチームでも、本当に夢のような夏で、夢が現実になりました』と喜びを語りました。ペジェグリーニ監督の構想に入るため、欧州選手権後わずか1週間の休暇でチームに合流したことについては、『1週間で十分です。トップチームにいることがすべてですから、ここにいます。今はチームメイト、特に同じポジションの選手や、このグループのベテランから多くのことを学びたいです。あそこには一つの家族がありますから』と強い決意を口にしました。
一方で、試合内容については自己批判的であり、『もっと厳しく要求し、より良いレベルを示さなければなりません。まだプレシーズンですが、少しリズムを変えて、これからに向けて改善していく必要があります』と気を引き締めています。
(via SPORT)
(via Estadio Deportivo)
今後のプレシーズンキャンプと親善試合のスケジュール
ドイツのハルゼヴィンケルでのキャンプに続き、チームは月曜日からマルベージャでの第2次キャンプに入ります。
今後の親善試合のスケジュールも確定しており、ラ・リネア・デ・ラ・コンセプシオンで7月29日(水)にリヨン戦、8月1日(土)にUDアルメリア戦が行われます。
その後、8月3日(月)からはアイルランドへ移動し、8月5日(水)にアーセナルと対戦。8月7日(金)に帰国し、8月8日(土)にはラ・カルトゥハでボーンマスと対戦する予定です。
アルバロ・バジェスは今後の試合に向けて、『プレシーズンの要求レベルはどんどん上がっていきます。私たち自身もこの時期にレベルを上げていかなければなりません。フィジカルを100%にし、ラ・リーガを可能な限り最高の状態で始められるよう、プレー時間と感覚を掴み続ける必要があります』と語っています。
(via Estadio Deportivo)
ストライカー補強の動向とオ・ヒョンギュら新たな噂
バカンブとチミー・アビラの退団に伴い、クチョ・エルナンデスとポジションを争う新たなストライカーの獲得が急務となっています。
マヌ・ファハルドSDは、『色々なオプションを分析しています。マヌエル・ペジェグリーニ監督とともに、私たちが求めているストライカーのプロフィールは明確です。今は自分たちのタイミングを活かす時です。第一候補は分かっていますが、ワールドカップの影響で市場は高騰しており、このポジションは特にそうです。焦る必要はありませんが、ロードマップは非常に明確です』と冷静な姿勢を示しています。
現在、セルクル・ブルッヘのケビン・デンキーが最有力候補としてオファーの準備が進められているほか、ローマのアルテム・ドフビク(ローマは移籍金2000万ユーロ以上を要求)、フランクリノ・ジュ、ファビオ・シウバなどの名前が挙がっています。さらに、ウェストハムからの退団を希望するタティ・カステジャノスが逆オファーをかけてきたとの情報もあります。
また、トルコメディアからは、ベシクタシュに所属する25歳の韓国人FWオ・ヒョンギュに対し、ベティスが1500万ユーロのオファーを出したというエキゾチックな噂も飛び出しました。しかし、クラブ側はこのオファーの存在を否定しており、現実味は薄いと見られています。
加えて、レアル・マドリードのゴンサロ・ガルシアに関する噂もありましたが、ファハルドSDは、『ゴンサロ・ガルシアに関して、市場での動きは何もありません。レアル・マドリードとベティスの間には素晴らしい関係がありますが、彼が市場に出ていると感じたことは一度もありません。もし彼らが市場に出さないのであれば、彼について話し合うことは困難です』と完全に否定しています。
(via Estadio Deportivo)
(via ElDesmarque)
エズ・アブデの引き留めとネルソン・デオッサの移籍の行方
昨季43試合で15ゴール13アシストとキャリアハイの成績を残したエズ・アブデに対し、イタリアのローマをはじめ、アストン・ヴィラ、ナポリ、ユベントス、コモ、サウジアラビアのクラブなどが強い関心を示しています。
しかし、アブデ本人はベティス残留を強く希望しており、クラブ側も売却を急いでいません。彼の契約解除金は6000万ユーロに設定されており、ベティスはそれ以下の金額での売却には応じない強硬な構えを見せています。また、バルセロナが移籍金の16%を受け取る権利を持っていることも交渉を複雑にしています。ローマは高額な移籍金に諦めムードを漂わせています。
一方、退団が確実視されているネルソン・デオッサは、ヴァスコ・ダ・ガマへの移籍が合意に近い状態のまま最終調整が長引いています。グラナダ戦の招集リスト発表時に、クラブの広報が誤って彼の名前を漏らしたため移籍完了の憶測を呼びましたが、後に訂正されました。試合では再び偽9番として出場し、闘争心を見せましたが、これがベティスでの最後のプレーになる可能性が高いと見られています。
(via Estadio Deportivo)
(via ElDesmarque)
イスコの状態とマヌ・ファハルドSDのメッセージ
プレシーズンマッチで未だ出場のないイスコですが、クラブは彼の状態について慎重な管理を行っています。
マヌ・ファハルドSDはファンに向けて、『ベティスファンは安心していていいです。彼は予定通りのスケジュールをこなしています。部分的な練習をする日もあれば、全体練習をする日もあり、個別メニューの日もあります。負荷はコントロールされています。彼が100%から200%でトレーニングを完了できると判断されています。彼がリハビリを続け、この状況が最大限の敬意をもって扱われ、憶測が生まれないようにしてほしいです。心配する必要はありません。タイミングは医療スタッフによって指示されており、すべてにプロセスがあります』と説明し、回復が順調であることを強調しました。
(via ElDesmarque)
Bチーム・アントニオ・トラルの大怪我からの復帰と契約の小ネタ
ベティス・デポルティーボ(Bチーム)に所属する23歳の左ウイング、アントニオ・トラルが、昨年11月に負った右膝半月板および前十字靭帯断裂の重傷からの復帰に向けて最終段階に入っています。
彼は『私の目標は、シーズンの初めにできるだけ早く間に合わせることです。可能な限り最高の状態で回復したいですし、ロッカールームやピッチの中で再び選手としての感覚を味わいたいと強く思っています。昨シーズンは自分が望んでいたほどプレーできなかったので、今まで以上に希望に満ちています』と意気込みを語りました。
彼には昨夏、古巣ムルシアとの間で最大95万ユーロに達する複雑なボーナス条件が設定されていました。Bチームで45分以上出場した試合が7試合に達すれば1万ユーロ(昨季は4試合のみで未達成)、トップチームデビューで5万ユーロ、25試合出場で25万ユーロなど、彼が今季活躍すればするほど、ベティスはムルシアに追加の支払いを行うことになります。
(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
グラナダ戦での初黒星とディエゴ・コンデの負傷という不安要素はありますが、モランテら若手の台頭がチームに活力を与えています。FW補強やデオッサの移籍などフロントの動きも活発で、マルベージャでのキャンプからさらにギアを上げていくことが期待されます。