モウリーニョ新監督の所信表明と過激なW杯展望
🎙️ ジョゼ・モウリーニョはレアル・マドリードの監督就任後、アデバヨ・アキンフェンワのポッドキャスト『Beast Mode On』で2度目となる長時間のインタビューに応じた。7月13日にバルデベバスで本格的な仕事を開始するポルトガル人指揮官は、W杯で最も楽しみにしていることを問われると、笑いを交えながら極端な本音を漏らした。
『本当のことを言ってほしいか?レアル・マドリードの選手たちには全員負けてバカンスに行ってほしいね。プレシーズンに向けて彼らには早く戻ってきてほしいからだ』
一方でW杯のグループリーグ自体にはあまり関心がないようで、『10分経つとスイッチを切ってしまう。7-1や5-1なんてあり得ない。これがワールドカップだ』と語り、ベスト16から本気で観戦を始める構えだ。優勝候補にはイングランド、フランス、スペイン、アルゼンチン、ブラジル、そして『信じられないチーム』と評するポルトガルを挙げた。
ロッカールームの粛清の噂については明確に否定している。『私がここに来て、昨シーズン問題があったとされる最高の選手たちの一部を追い出すだろうという記事を読んだ。いやいや、私は彼らを求めている。最高の選手たちを求めている』と断言した。
『これからは、以前のシーズンで抱えていたような問題を持たないチームを作る方法を見つけなければならない。最高の人材を持つことは、監督が持てる最高の問題だ。もしあまり良くない選手たちと問題を抱えているなら、それは大きな問題だ。偉大な選手は偉大な選手なのだ』
求める選手像についても明確な基準を示している。『「この選手は信じられないほどのクオリティを持っているが、フィジカルがあまり良くない」と人々は言う。それならダメだ。あるいは「ものすごくクオリティがあるが、波がある」と言う。それも偉大な選手ではない。偉大な選手は完全なパッケージでなければならない。技術的に優れ、フィジカル的にも優れ、精神的にも優れ、さらにチームプレーヤーでなければならない』
また、自身の過去のイメージについても言及した。『ジョゼとモウリーニョは全く違う。私はその両方に自分を見ることができる。私は単にナイスで、バランスが取れていて、分析的な男というだけではない。自分自身に挑む者、ナイスではない者、ユーモアのセンス(時にはブラックユーモア)を持つ者、そして時には嫌な奴としての自分も見える』『若い頃はもっとモウリーニョだった。もっと衝動的で、自分が何を言うか、その結果がどうなるか決して考えなかった。経験を積むと、自分の本質を失うことなく感情を別の方法でコントロールすることを学ぶ。自分が何者であるかを失うわけにはいかない』
過去にサミュエル・エトーをサイドバックで起用したエピソードについては、自身の功績を否定した。『人々はあれがモウリーニョの奇跡だったと言うが、そうではない。私は何もしていない。彼が自分でやったんだ。彼はバルセロナに勝ちたかった。バルセロナを追い出したかった。何としてもチャンピオンズリーグで優勝したかったのだ』『私は奇跡は起こさないが、向上できる選手、向上したい選手を向上させることはできる』
監督としての日常については『勝った時は天国に行く時間はないし、負けた時は地獄に行く時間はない』と表現し、長く続けられる秘訣を『愛と情熱』と答えた。
これまでのキャリアで最高のロッカールームはどこかと問われると、一切の躊躇なく『レアル・マドリードだ』と答えている。
将来の代表監督就任の可能性についても扉を開いた。『私の自然の生息地はクラブサッカーだ。毎日練習し、週に3回試合をし、選手たちと一緒にいて、彼らと働き、彼らを理解し、彼らと議論し、ハグをし、キスをし、時には蹴りを入れる。だがW杯やEUROの感情を見ると、やりたいとは思う。いつかやるだろう』
『キャリアの初めは、自分自身や自分の成果、それが自分の未来にとってどういう意味を持つかについてもっと考えていた。今は、選手やファンのために何ができるかをもっと考えている。ローマで私たちがしたこと…それは、他の人々のために何ができるかを本当に理解した瞬間だった』と、より思慮深くなった一面も垣間見せた。(via SPORT, MARCA)
揺れるキャプテン人事とサミ・ケディラ入閣案
©️ ルカ・モドリッチとルーカス・バスケスの退団により、クラブの在籍年数順のルールに従い、2025/26シーズンのキャプテンはダニ・カルバハル、フェデ・バルベルデ、ティボー・クルトワ、ヴィニシウス・ジュニオールの4名に指定された。しかし、クルトワを除く3名は過去に監督やチームメイトと問題を起こしている。
カルバハルは、前監督のアルバロ・アルベロアが右サイドバックのローテーションでカンテラ出身のダビド・ヒメネスを優先したことで関係が決裂した。バルベルデは、オーレリアン・チュアメニとの不快な衝突事件を起こしており、シャビ・アロンソ元監督の決定に対する不満も公言していた。さらにウルグアイ代表でも彼のキャプテンシーは疑問視されている。ヴィニシウスも同様にシャビ・アロンソへの不満を公にしていた。
この状況はピッチ内外でのリーダーシップの欠如を浮き彫りにしており、バルセロナのように選手間投票でキャプテンを選ぶ案も浮上している。
モウリーニョ監督は、キャプテンマークを誰が巻くかにかかわらず、ロッカールームの基準となる人物を明確にしている。特にベルナルド・シウバのヒエラルキーを高く評価している。指揮官の周辺は『リーダーシップ、競争心、勝利への渇望、そして何よりも忠誠心。初日から大きな家族の精神を築き、すべての選手が戦いに行く準備ができているという確信が必要だ』とその価値観を語る。
第一次政権(2010-2013)でのイケル・カシージャスやセルヒオ・ラモスらとの衝突の経験から、グループ管理の方向転換が必須となっている。その際、指揮官の側に留まり続けたサミ・ケディラが、かつてペペが担うと噂された「ロッカールームとのパイプ役」として入閣する可能性が浮上している。
モウリーニョのリーダー論は明確だ。『リーダーではないキャプテンもいたし、キャプテンではないリーダーもいた。私にとってリーダーとは責任を負う者だ。チームにリーダーが多ければ多いほど良い』。彼はFCポルト時代、ハーフタイムに0-2で負けていた際、激怒してロッカールームに向かう自分をジョルジュ・コスタ(昨年8月に急逝)が引き止め、先に中に入ってチームを鼓舞し、結果的に3-2で逆転勝利を収めたエピソードを引き合いに出し、『あれがリーダーだ。リーダーはあなたを助け、あなたの仕事を簡単にする』と語っている。(via SPORT)
移籍市場の動向:確定した4名と追加の2名
🤝 モウリーニョ監督が最優先と見なした守備陣の補強として、イブラヒマ・コナテとマルク・ククレジャの獲得が完了した。さらにデンゼル・ダンフリースの獲得も確定しているが、税金の問題により公式発表が遅れている状態だ。また、ベルナルド・シウバの獲得も完了しており、30歳以上の選手には単年契約しか提示しないというクラブの不文律を破り、32歳目前の彼と2年契約を結んだ。
しかし、モウリーニョ監督は戦力がまだ不完全であると考えており、移籍市場が閉まる前にさらに2人の補強をクラブに要求した。負傷者や懸念を抱える守備陣に厚みをもたらすためのセンターバック1名と、ルカ・モドリッチのようにゲームを組み立て、ボールの出口で明確さをもたらし、試合のリズムを刻めるミッドフィルダー1名だ。
この中盤の候補として、エンソ・フェルナンデスとマテウス・フェルナンデスの名前が挙がっている。モウリーニョ好みのエンソ・フェルナンデスは移籍金が1億ユーロを超えるため、財政的にクラブの条件に合致しない。ウェストハムからチャンピオンシップに降格したマテウス・フェルナンデスも、マンチェスター・ユナイテッドやトッテナムなどプレミアリーグの複数クラブが関心を示しており、獲得には8000万ユーロを要するため、決して安価なオペレーションではない。(via MARCA, SPORT)
マイケル・オリセ獲得に向けたペレス会長の執念
🔥 フロレンティーノ・ペレス会長は、ここ2年間の無冠と精彩を欠くサッカーからの脱却を図るべく、バイエルン・ミュンヘンのフランス代表FWマイケル・オリセの獲得を最優先事項に据えている。
クラブは公式声明を発表し、『該当選手、その代理人、またはその周辺の人物と直接的・間接的な接触を持ったことはない』と否定しつつ、『バイエルン・ミュンヘンとの間に存在する相互の尊重、協力、称賛に基づく優れた関係』を強調した。『他クラブに所属する選手へのいかなる関心も、まずはクラブ間で話し合われるべきである』と付け加えている。
バイエルン側はオリセを放出する意思はなく、現在2029年までの契約を2031年まで延長し、年俸を約2500万ユーロに倍増させる新契約を準備している。選手周辺からも大会後に契約延長を望む前向きなシグナルが出ている。
それでもペレス会長は、オリセの市場価値である1億5000万ユーロを支払う準備がある。一部で囁かれている2億2000万ユーロという数字は誇張に過ぎない。この獲得の動きには、フランス代表の同僚であるキリアン・エンバペの推薦と、モウリーニョ監督の承認がある。
この動きは、2027年に契約満了を迎えるヴィニシウスが契約延長を拒否して退団する場合の備えでもある。エンバペが本来の左サイドに入り、オリセが右サイドに入ることは、スポーツ面でもポジティブな変化をもたらすと考えられている。(via SPORT, Mundo Deportivo)
ヴィニシウスの大爆発と泥沼化する契約延長問題
🇧🇷 ヴィニシウス・ジュニオールは、クラブでの無冠のシーズンや選手間の不和を払拭し、W杯でブラジル代表の攻撃の絶対的な基準となっている。スコットランド戦(3-0)では2ゴールを記録してチームをグループCの首位通過に導き、大会通算4ゴール1アシストをマーク。出場した3試合すべてでMVPを獲得する圧倒的なパフォーマンスを見せている。
スコットランド戦では、前線からのプレスで相手DFからボールを奪いネットを揺らしたが、メキシコ人のラモス・パラズエロス主審にファウルと判定されゴールを取り消される一幕があった。この判定に対し、マドリードのファンは今季のベルナベウでのクラシコで、ヴィニシウスがシュートを打とうとした際にラミン・ヤマルが足を出して接触し、ヴィニシウスのファウルとされた判定を引き合いに出し、基準の違いに怒りを露わにしている。ヴィニシウス自身も審判に向かって『恥だ』と叫んだ。W杯のVAR公式スポンサーであるHisenseのブラジル法人のアカウントもInstagramで、『自社製品の誤った使用に対する責任は負いません。ブラジルは前半で3ゴールを決めました。踊れ、ヴィニ!さあ行こう、ブラジル!』と皮肉交じりのコメントを投稿した。
試合後、ヴィニシウスは『到達した記録は重要だが、すでに言ったように、自分の数字や記録は心配していない。チームがタイトルを獲得するのを助けることだ』と語った。マルキーニョスも『ヴィニのようなクオリティを持つ選手がいて本当に幸せだ。彼がどれほど決定的で、大きな試合が好きかを何度も証明してきた。今や彼は経験を積み、代表での自分の居場所をよりよく理解し、責任を負って我々にとって非常に決定的な存在になっている』と称賛した。
元イングランド代表のリオ・ファーディナンドも、『ヴィニは困難な数年を過ごした。彼が受賞すべきだったバロンドールを逃した時から、彼にとって物事は複雑になった』『自分が何かにふさわしいと感じているのにそれが起きない時、ショックを受けて立ち直るのが難しいことがある。彼に対する同情はあまりなかった』と精神的なダメージを指摘。その上で、『今大会で彼は一歩前に出た。ブラジルが優勝したいなら彼は不可欠であり、彼が活躍しなければブラジルは勝てない。1、2年前のマドリードのユニフォームを着ていた彼に戻りつつある』と絶賛した。
このW杯での大活躍は、1年以上停滞しているレアル・マドリードとの契約延長交渉において、クラブとペレス会長への強力なメッセージとなっている。ヴィニシウスは数日前に『マドリードとの更新についてはW杯の後に話す』と宣言した。本人は『マドリードで引退したい』と語るものの、チーム最高給を条件として要求しており、クラブの給与上限フィルターを通過していない。
マドリード側は、彼がW杯での活躍を待って自らの価値を高め、目標を達成しようとする戦略を懸念している。さらに、彼の過去の論争や態度がマドリディスタの一部から反感を買い、クラブのイメージを損なっているという懸念もある。
ペレス会長の態度は明確だ。『どんな代償を払ってでも更新するわけではない。マドリードにいたくない、他と契約したいなら自由にすればいい。強制はしない。お金が最も重要になることはないし、今までもそうだったことはない』というメッセージを突きつけている。W杯後に合意に至らなければ、クラブは2027年に彼がフリーで退団することを受け入れる。残りの1年間はマドリードでプレーするだろうが、更新するか去るかが決まるまで、彼は「アンタッチャブル」の地位を失うことになる。(via SPORT, MARCA, ElDesmarque)
クルトワの「極秘」契約延長とGK陣の現在地
🧤 ベルギー代表のティボー・クルトワは、W杯のイラン戦(0-0)で決定的なセーブを見せてチームを救った後、Onda Ceroのインタビューで衝撃的な事実を告白した。
『昨年、どこかのタイミングで更新したんだけど、それは決して公にならなかった。だから、もう1年、2027年まであるんだ』
34歳のクルトワは、30歳以上の選手には単年契約しか提示しないというクラブの不文律に完全に従っている。
『レアル・マドリードでキャリアを終えるのが夢だ。あと4、5年ここでプレーできたらいいな』と語り、その実現条件について『まずは自分が期待されるレベルでプレーすること。それが最も重要だ。パフォーマンスを発揮してチームを助けたい。そして第二に、クラブが何を望むかだ。私は彼らのやり方に大きな敬意を抱いている。子供の頃の夢はここでプレーすることだったが、それはもう叶えられた』と説明した。
一方、控えGKのアンドリー・ルニンは厳しい状況にある。昨シーズンのような安定感を発揮できず、ウクライナ代表でもW杯予選プレーオフで招集外となり、スウェーデン戦にも姿を見せなかったことが母国で物議を醸している。ヨーロッパで良い評価を得て市場価値はあるものの、2030年までの契約を全うし、マドリード残留を優先する構えだ。
クラブは現在のGKの陣容に自信を持っている。不動のクルトワ、最高レベルでプレーできることを証明済みのルニンに加え、カンテラにはアンチェロッティ前監督がトップチームデビューさせたフラン・ゴンサレスや、フベニールでユースリーグ、リーグ、コパ・デ・カンペオネスの3冠達成のヒーローとなったハビ・ナバロといった有望株が控えている。(via SPORT)
ニコ・パスの買い戻しと超高額売却プラン
💰 セリエAで最高のミッドフィルダーと評され、現在アルゼンチン代表としてW杯に参加している21歳のニコ・パスの未来は、レアル・マドリードのオフィスで決定されようとしている。
ファブリツィオ・ロマーノが報じた通り、レアル・マドリードは木曜日に開催された会談で、コモ1907に対して900万ユーロ(2027年には1000万ユーロになる予定だった)の買い戻しオプションを正式に行使することを伝えた。数日内に正式にマドリードの所属に戻る。
同時に、マドリードはコモに対して、ニコ・パスの権利を100%買い取るための優先オプションを6000万ユーロで提示した。回答の期限は来週の月曜日に設定されている。コモはこれまで、ニコ・パスの買い戻しに対する優先権や固定の条項を持っていなかった。コモの過去の最高額の移籍金は2250万ユーロであり、その3倍近くの金額を支払う可能性は低く、抑止力となっている。
コモがこの6000万ユーロでの獲得を拒否した場合、ニコ・パスはより高い金額で市場に出されることになる。すでにインテル・ミラノなどが多額の投資をする用意を見せており、価格がさらに高騰する可能性がある。
レアル・マドリードのプランは明確だ。ニコ・パスを売却して現金化し、今夏の補強資金に充てることである。2シーズン前に600万ユーロでコモに売却した際、将来の再売却益の50%を受け取る権利を保持しており、2027年の夏まで買い戻しを行使する猶予があったが、昨夏の2億ユーロ近い投資と今夏の約8000万ユーロの支出のバランスを取るため、シナリオを前倒ししたのだ。次に売却する際も、マドリードは8000万ユーロの買い戻し条項を付与する予定だ。
ニコ・パス本人は、セスク・ファブレガス監督の下でキャプテンと同等の扱いを受け、コモでの75試合で37ゴール24アシストを記録してチャンピオンズリーグ出場権を獲得した環境に留まることを強く望んでいた。しかし、モウリーニョ監督との率直な対話でも、新しいプロジェクトでの重要な役割は約束されなかったため、コモへの残留は叶わない見通しとなっている。(via SPORT, MARCA, Mundo Deportivo, Estadio Deportivo)
エンドリックの帰還と右サイドの熾烈なポジション争い
⚡ ブラジル代表としてW杯に参戦中のエンドリックは、フランスのオリンピック・リヨンへの半年間のローン移籍を終え、モウリーニョ新監督のファーストチームに合流する予定だ。
リヨンでは負傷もありながらリーグ・アンで16試合5ゴール7アシスト、公式戦トータルで21試合8ゴール8アシストを記録した。2024年7月にマドリードに加入して以来、公式戦40試合で10ゴール3アシストを挙げている。
現在、クラブ側にも選手側にも再レンタルの意向はない。エンドリック自身も、ゼロからスタートする指揮官の下で成功するだけの十分な成熟度があると確信している。ベルナベウの内部でも、『エンドリックのフィジカルとパワーは、ポルトガル人監督にとって重要になるだろう』と期待が寄せられている。
2030年まで契約を結ぶエンドリックは、右サイドの攻撃的なポジションで、ブラヒム・ディアス、マスタントゥオーノ(レンタルされなければ)、そして右膝前十字靭帯の重傷から順調に回復しているロドリゴと熾烈な競争を繰り広げることになる。(via MARCA)
アルベロアのフラム監督就任とカスティージャの流出危機
🇬🇧 レアル・マドリードの前監督であるアルバロ・アルベロアが、プレミアリーグのフラムの監督に就任することで合意に達した。3年契約で、現在は官僚的な手続きを残すのみとなっている。
フラムは、アルベロアの下でスポーツプロジェクトと哲学に大きな方向転換をもたらし、ヨーロッパの大会出場などの野心的な目標を掲げている。その変革の基盤となるのが、カンテラへの投資と、外部からの若い才能の発掘である。若手を信頼し、大胆に起用するアルベロアのスタイルは、この方針に完全に合致している。
この「アルベロア・プロジェクト」の実現に向け、フラムはレアル・マドリードの育成組織「ラ・ファブリカ」に照準を合わせている。アルベロアは才能を見抜く類まれな直感を持っており、ホアン・マルティネス、アグアド、ゴンサロ、ハコボ・ラモン、フォルテアらを見出してきた。フラムが来季の補強候補として赤線を引いているのは、カスティージャのセサル・パラシオス、マヌエル・アンヘル、チアゴ・ピタルチ、セステロの4名だ。アルベロアは彼らに全幅の信頼を寄せており、プロジェクトへの合流を試みると見られている。
アルベロアの育成手腕により、彼が個人的に賭けた選手たちで構成される現在のカスティージャの市場価値は、史上最高額となる約9000万ユーロにまで跳ね上がっている。退任後もカスティージャの半数の選手がアルベロアの動向に注目しており、彼を追って新天地へ向かうことを躊躇しない選手も複数いる。(via MARCA)
ククレジャの加入秘話とバルサ復帰の完全否定
🛡️ レアル・マドリードの新たな左サイドバックとして、チェルシーからマルク・ククレジャの獲得が公式に発表された。契約期間は2032年6月までの長期契約となる。
プレミアリーグでエリートとしての地位を確立し、W杯も戦っているククレジャだが、スペイン代表での活躍により古巣バルセロナへの復帰の噂が絶えなかった。しかし、本人はOnda Ceroの『Radioestadio Noche』のインタビューでこれを完全に否定した。
『いや、いや、いや。彼らが左サイドバックを補強したいと言っていたのは聞いたけど、そこまでだ。それ以上はなかった。それが実現するまでには全くの別世界があるが、ノーだ。彼らがフォワードの獲得に集中しているのは事実だと思う』
アトレティコ・マドリードからのオファーもあったが、レアル・マドリードの参戦がすべてを変え、W杯終了を待たずに早々の契約締結に至った。
ククレジャにとって、移籍先を選ぶ際の絶対的な優先事項は、2018年から連れ添う妻クラウディア・ロドリゲスとの間に生まれた子供たちの環境だ。2019年生まれのマテオ、2021年生まれのリオ、2023年生まれのベジャの3人がおり、長男のマテオ君は自閉症スペクトラム障害(TEA)と診断されている。
『今日、息子に適した学校や専門家がいない都市のチームには行かない。それは私たちの人生の一部であり、サッカーよりも家族が快適であることが最も重要だ。幸運なことにマドリードには全てが揃っている。どのチームが私たちに興味を持っても、最初にするのは学校があるか、そこでセラピーを見つけられるかを確認することだ』と、家族第一の姿勢を強調した。
妻のクラウディアもテレビ番組『El Chiringuito』で移籍の裏側を明かしている。『W杯に集中している間に、クラブ間で合意があったとビデオ通話で代理人から言われた。みんな少し驚いたけど、良かった。私がレアル・マドリードのファンであることは隠したことがない。私の家ではマドリードファンに育てられたから』と喜びを語った。
なお、ククレジャは幼少期、母親がスタンドから見つけやすいように髪を伸ばし始め、現在もトレードマークの長い巻き髪を維持している。(via SPORT, ElDesmarque)
W杯を席巻する「銀河系軍団」のスタッツとエピソード
🌍 無冠に終わったクラブでの鬱憤を晴らすかのように、レアル・マドリードの選手たちがW杯で圧倒的な存在感を放っている。クラブ別の合計ゴール数では、クリスタル・パレスとPSGの6ゴールを大きく引き離し、9ゴールで単独トップに立っている。
キリアン・エンバペはセネガル戦(3-1)とイラク戦(3-0)でそれぞれ2ゴールを挙げ、計4ゴールを記録。W杯通算16ゴールに到達し、ミロスラフ・クローゼと並び、リオネル・メッシ(18ゴール)に次ぐ歴代2位タイとなった。イラク戦ではMVPを獲得している。
エンバペはキャプテンとしてリーダーシップを遺憾なく発揮している。新加入のコナテのそばに寄り添い、移籍の噂に晒されるオリセを守り、批判を浴びていたデンベレを『前半、彼が一番流動的なプレーをしていた。彼がニアカテをポジションから引きずり出して僕が動くスペースを作ってくれたからマイケル(オリセ)はパスを出せた。スタッツには表れないが同じくらい重要だ』と戦術的に擁護した。さらにイラク戦後には帰りの飛行機の中でギ・ステファン助監督やオリセと戦術分析を行う姿が公開された。
イラク戦での豪雨による中断時には、自ら従業員からローラーを奪ってピッチの水を掻き出す姿が話題となった。『怒っていたわけじゃない。僕たちが攻撃する側が水浸しだったのに、守備する側ばかり20分も掃除していて不公平だったからだ。選ばなければならないなら、攻撃する側を掃除して、反対側でプレーを遅くしてほしかった(笑)。でも彼らのせいじゃない、そこへ行くように言われたんだからね』とユーモアを交えて振り返った。最多得点記録を争うメッシについては『彼がゴールを決めることは分かっていたし、これからもずっとそうだ。クリスティアーノと並んで最高だ。彼が何をしているかは気にしない、そうすると自分はもっとやらなければならないと分かっているからね』と敬意を表した。
ジュード・ベリンガムはイングランド代表としてクロアチア戦(4-2)で1ゴール、ガーナ戦(0-0)でMVPを獲得。トーマス・トゥヘル監督はファンからの批判に耐え、モーガン・ロジャースよりも彼を信頼して起用している。ベリンガムはガーナ戦後、『私はマン・オブ・ザ・マッチにふさわしくなかった。ガーナの選手が選ばれるべきだった』と謙虚に語った。
オーレリアン・チュアメニはノルウェー戦を前にボストンのベントレー大学での記者会見で、アーリング・ハーランドの脅威について『彼はいつでもゴールを決めることができる。ワールドクラスで決定的だ。気を抜けば高い代償を払うことになるかもしれない』と警戒を強めた。エンバペについては『彼と一緒にプレーできるのは幸運だ。彼がいつもとても強く、重要な瞬間に試合を決める。それが彼の秘密の一つだ』と語った。
また、アントニオ・リュディガーは左足首靭帯損傷で離脱したシュロッターベックの代役としてエクアドル戦にスタメン出場したが、前半20分にパスミスでボールを外に出す場面があった。
ホセルは現在カタールのアル・ガラファでプレーしているが、セビージャが獲得に関心を示している。イケル・カシージャスのポッドキャスト『Bajo Los Palos』で、フリーとなったダニ・カルバハルとの再会を熱望した。『彼を説得して、最後の数年間をどこか同じ場所で一緒に過ごせたらいいな。特に家族のこともあるから、最高だろうね。サッカーが僕たちにあと2年一緒にやらせてくれたらいいな。同じチームでなくても、同じ国ならね』と語った。また、マドリード退団については『マドリードを離れるという決断は一生後悔するだろうね。あそこで経験したことは二度と経験できないから。でも、子供たちや妻、彼らの未来を考えるという決断は、今はどんなスポーツの問題よりも優先されると思う』と胸の内を明かしている。(via SPORT, MARCA, Estadio Deportivo)
バエナが語るバルベルデとの因縁と引退危機
🗣️ W杯のグループリーグ最終戦でスペイン代表とウルグアイ代表が激突するのを前に、ビジャレアル(現在アトレティコ・マドリード所属)のアレックス・バエナが、レアル・マドリードのフェデ・バルベルデから駐車場で顔面を殴打された過去の事件について、COPEの『El Partidazo』で赤裸々に語った。
『バルベルデの件はターニングポイントだった。起きた全てのことでサッカーを辞めそうになった』と告白。『自分よりも家族が受けた影響の方が大きかったが、ちょうどサッカーを辞めようとしていた時にルイス(デ・ラ・フエンテ)が初めて招集してくれた。それが転機となり、家族と以前から診てもらっていた心理士のおかげで少しずつ立ち直ることができた』と明かした。
騒動の大きさについては『SNSでの批判、私と家族への殺害予告、テレビをつければ自分が出ている…1部リーグで1年半か2年目で、世界的にこんなに反響があったのは初めてだった。相手がレアル・マドリードだからだ。とても、とても傷ついた出来事だった』と振り返った。
しかし、現在は遺恨はないという。『もうずっと前に許している。昔は根に持つタイプだったが、今は全くそうではない』。W杯での再会についても『バルベルデと対戦することに緊張はない。見たところ、彼の方が少し緊張しているようだ。私たちはいつもこの点に関してはお互い敬意を払っており、握手をしてきた』と語った。
さらに『おそらく彼は私に執着しているのかもしれない。彼がまだ恨みを持っているのか、許したのかは誰も彼に聞いていない。あのプレー(最近のバルベルデのタックルなど)を見ると、私に執着しているように見えるね』とチクリと刺しつつも、サッカーではすべてが早く過ぎ去ることを強調した。
また、ロッカールーム内でオーレリアン・チュアメニがバルベルデを殴ったという噂についても言及。『チュアメニがバルベルデを殴ったなんて信じられなかった。ロッカールーム内にはある程度の緊張やいざこざはあるものだが、それ以上になることはない。信じなかった…たくさんのメッセージをもらったが、返信すらしていない。そういうものを受け取ったときは、たとえとても親しい人からでも返信しない。話題を変える。私はそのことについてはとても落ち着いている』と一蹴した。(via SPORT, ElDesmarque)
【本日の総括】
モウリーニョ新体制が本格始動し、移籍市場での積極的な動きやキャプテン制度の改革など、クラブは大変革の時を迎えています。一方でW杯では所属選手たちが圧巻のパフォーマンスを披露しており、特にヴィニシウスの活躍と契約問題は今後の大きな焦点となりそうです。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
モウリーニョの再登板は、単なる指揮官交代以上の意味を持つ。彼が求める「完全なパッケージ」としての選手像は、個のクオリティに依存しがちだった近年のチームに、規律とフィジカルの強度を再注入する意図が見える。特に中盤の構成において、モドリッチのようなゲームメイクを担えるピースを渇望している点は重要だ。戦術的な柔軟性よりも、まずはピッチ上の各ポジションで「何ができるか」という基準を明確化し、組織としての強度を底上げしようとする意図が透けて見える。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
クラブは今、モウリーニョという強烈な個性を軸に、組織の再構築を急いでいる。キャプテン人事の混乱やヴィニシウスの契約問題に見られるように、ロッカールームの規律とヒエラルキーの再定義が急務だ。サミ・ケディラの入閣案は、かつての衝突の歴史を教訓とし、現場とフロントのパイプ役を置くことで、管理コストを下げようとするクラブ側の現実的な防衛策と言える。変革期特有の摩擦を、いかに「家族」という言葉で包み込めるかが鍵となる。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
編成面では、30歳以上の単年契約という不文律をベルナルド・シウバで破るなど、モウリーニョの要求に応えるための柔軟な動きが見られる。一方で、ニコ・パスの買い戻しと即時売却プランは、高額補強を支えるための「出口戦略」の徹底を示唆している。ヴィニシウスの契約延長問題は、クラブの給与上限と選手の市場価値が衝突する典型例であり、ペレス会長の「強制はしない」という姿勢は、今後の補強方針がよりシビアな経済合理性に基づいていることを物語っている。