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セルタ vs ラシン・サンタンデール

ラ・リーガ / jornada-7 / Estadio de Celta / 2026年9月20日(日)

セルタ 5-0 ラシン・サンタンデール

試合サマリーと得点経過

【試合日時】2026年9月19日 18:30キックオフ【スタジアム】アバンカ・バライドス(ビーゴ)【スコア】セルタ 5 - 0 ラシン・サンタンデール(前半 2 - 0 / 後半 3 - 0)【得点者】・セルタ:ウーゴ・ゴンサレス(32分・PK)、イライシュ・モリバ(43分)、ミゲル・ロマン(70分)、パブロ・ドゥラン(78分、90+2分)・ラシン・サンタンデール:なし

ヨーロッパリーグでの躓きやリーグ戦での不振から立ち直りたいセルタが、本拠地バライドスにラシン・サンタンデールを迎えた一戦。序盤は丁寧にボールを保持して試合をコントロールしようとするラシンに対し、セルタは慎重な立ち上がりを見せた。しかし、前半30分過ぎのPK獲得をきっかけに試合の潮目が一変。重圧から解放されたセルタが圧巻の攻撃力を発揮し、終わってみれば5-0という大勝で今季リーグ戦初勝利を飾った。

各得点シーンの詳細は以下の通りである。

1点目(32分):ラシンの自陣ビルドアップでのミスを逃さず詰めたセルタの攻撃から、エリア内で相手DFジャン=ケヴィン・ベルシアンのハンドを誘発。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の確認を経て主審のリカルド・デ・ブルゴス・ベンゴエチェアがペナルティキックを指示する。キッカーを務めたウーゴ・ゴンサレスが鋭いグラウンダーのシュートをゴール右隅へ沈め、自身のラ・リーガ初ゴールとなる先制点をもたらした。

2点目(43分):ミゲル・ロマンが中盤で相手からボールを力強く奪い取ったところからカウンターへ展開。ペナルティエリア手前に位置していたイライシュ・モリバへボールが渡ると、イライクス・モリバは巧みなステップとキックフェイントで相手DFを揺さぶってシュートコースを作り出し、左足でゴール隅へと鮮やかに決め切った。

3点目(70分):後半途中投入されたボルハ・イグレシアスが前線でロングボールに競り勝ち、相手守備陣のクリアボールを拾ったミゲル・ロマンが起点となる。エリア外約26メートルの位置から右足を振り抜くと、時速120キロを超える弾丸ミサイルシュートがそのまま相手GKフレン・アギレサバラの手を弾いてゴールに突き刺さった。

4点目(78分):前線で粘り強いキープを見せたボルハ・イグレシアスを起点に右サイドへ展開。そこから右ウイングバックのウーゴ・アルバレスが正確で速いクロスを中央へ供給すると、中央へ走り込んだパブロ・ドゥランがワンタッチで流し込んで4点目を挙げた。

5点目(90+2分):アディショナルタイム、中盤からのビルドアップからウーゴ・アルバレスが鋭いスルーパスを前線へ送る。これに抜け出したパブロ・ドゥランが冷静にGKとの1対1を制し、対角線上のゴール左へ蹴り込んで自身この日2点目となるダメ押しゴールを記録した。

戦術・采配のポイント

クラウディオ・ヒラルデス監督率いるセルタは、直前のヨーロッパリーグ・オモニア戦からスタメン7人を入れ替える大胆なターンオーバーを敢行した。GKイオヌツ・ラドゥをはじめ、最終ラインにアルバロ・ニュニェス、ヨエル・ラゴ、セバスティアン・カセレスを配置し、中盤にはミゲル・ロマンとイライシュ・モリバ、ウイングバックにハビ・ルエダとウーゴ・アルバレス、前線にはウーゴ・ゴンサレス、フェラン・ジュグラ、ウィリオット・スウェドベリを並べた。負傷離脱中のイアゴ・アスパスを欠くなか、豊富な運動量と素早い攻守切り替えで相手を圧迫する狙いを見せた。

対するホセ・アルベルト監督のラシン・サンタンデールは、前節バルセロナ戦での大幅なターンオーバーから一転して主力組を復帰させた。中盤でボールを動かしながら好調のヤッシー・ザビリやイニゴ・ビセンテを生かしてセルタの隙を突く戦術を描いた。前半序盤はポゼッションで優位に立ち、セルタを自陣に押し込む場面を作ったものの、ペナルティエリア付近での崩しのアイデアと決定力を欠き、シュートまで持ち込めない課題を残した。

試合の命運を分けたのは、セルタのヒラルデス監督による後半の鮮やかな采配だった。後半開始と同時にセルジオ・カルレイラとパブロ・ドゥランを投入して右サイドの強度とスピードを高めると、60分過ぎにはベテランFWボルハ・イグレシアスを投入。この交代劇がラシンの防衛線を完全に破綻させた。ボルハ・イグレシアスが圧倒的なポストプレーで前線の起点となり、周囲のウーゴ・アルバレスやパブロ・ドゥランが爆発的な推進力でゴールに迫るサイクルが完成。ラシンのホセ・アルベルト監督はFWアシエル・ヴィジャリibreらを投入して打開を図るも、一度相手に傾いた流れを食い止めることはできず、守備網が崩壊した。

現地メディアの選手採点・評価比較

スペイン現地メディア各紙は、5得点で圧勝したセルタに対して全体的に高い評価を与えている。

El Desmarqueはセルタの選手たちにチーム平均で「Notable(優良)」という高い採点を付与した。特に、中盤で異彩を放ち見事なミサイルシュートを決めたミゲル・ロマンや、圧巻のミドルシュートを叩き込んだイライシュ・モリバ、途中出場で2ゴールをあげたパブロ・ドゥラン、先制PKを決めたウーゴ・ゴンサレスの出来を絶賛した。

SPORTは、前半30分までのセルタについて「攻守に慎重すぎて怖さがなかった」と分析しつつも、先制点以降の解放感と後半の怒涛の攻撃を高く評価。特に途中出場のボルハ・イグレシアスがもたらした前線の戦術的収穫と、若手選手たちのエネルギッシュな推進力を絶賛した。

MARCAも同様にセルタの爆発力を称賛。ボルハ・イグレシアスがピッチに立っていた20分間を「マスタークラスの出来」と称え、ミゲル・ロマンやイライシュ・モリバの個の打開力を高く評価した。一方でラシン・サンタンデールに対しては、前節のバルセロナ戦(2-7)に続く大敗であり、2試合で12失点を喫した守備陣の集中力欠如や、ボールを保持しながらも敵陣深くで脅威になれなかった前線の不甲斐なさを厳しく指摘している。

Mundo Deportivo や ASも、セルタのヒラルデス監督による見事な采配とチームの劇的な復調を強調する一方で、ラシン・サンタンデールがアウェイゲームで見せる守備の脆さや失点後のメンタル面での脆さを明確な課題として挙げている。

試合後の監督・選手コメント

セルタのクラウディオ・ヒラルデス監督は試合後の会見で、大勝にも浮かれることなく冷静な分析を示した。「冷静さを保ち、冷徹に分析しなければならない。今日の5-0という結果はピッチ上の内容を完全に反映したものではなく、ラシンにとっては不公平なスコアだ。前半は相手の方がボールを上手く扱っていた。しかし我々は2つのゴールを得て、3点目でチームが完全に解放された。連戦が続く中でエネルギーを保つための選手交代が不可欠だった」

一方、敵地で大敗を喫したラシン・サンタンデールのホセ・アルベルト監督は、落胆を隠さなかった。「非常に辛く、ダメージの大きな結果だ。立ち上がりは良く試合をコントロールできていたが、PKから流れが変わり、2点目を奪われてコントロールを失った。セルタは血の匂いを嗅ぎつけて我々を打ちのめした。2試合で12失点は猛省が必要であり、アウェイでの戦い方を見直さなければならない。インターナショナルブレイクが良いリセットの機会になるだろう」

この試合でミドルシュートによる追加点を挙げたセルタのイライシュ・モリバは、勝利の安息感を口にした。「これが僕たちの恋しかったセルタだ。序盤はプレッシャーや不安から良くない入り方をしてしまったけれど、この勝利は自分たちらしさを取り戻す素晴らしいきっかけになる。これまでやってきた仕事を信じて継続していくことが大切だ」

また、悔しさを露わにしたラシン・サンタンデールのDFアルバロ・マンティージャは、自チームの不甲斐なさを厳しく糾弾した。「審判に文句をつける余地など一切ない。自分たちを省みるべきだ。2試合で12失点というのはあまりにも多すぎるし、ひどい気分だ。ボールを保持していてもチャンスを作れなければ意味がない。中断期間で頭をリセットし、激しさと団結力を取り戻さなければならない」