2026-09-22 今日のラ・リーガ 3大トピック
2026-09-22(JST)・ 夜版 ・ 公開 2026.09.22 20:40
本日の主な動きは、「ヴィニシウス・ジュニオールへの差別的言動、セビージャサポーターの裁判が2027年まで延期に」、「スペイン代表ルイス・デ・ラ・フエンテ監督が心境を告白、マルコス・ジョレンテの代表引退など」、「ラ・リーガ第7節後のパス数統計でバルセロナとセルタが台頭、レアルは不在」、「「俺以上の選手はいなかった」キリアン・エムバペがバロンドール受賞に強い自信」です。
トピック 1
ヴィニシウス・ジュニオールへの差別的言動、セビージャサポーターの裁判が2027年まで延期に
何が起きたか
レアル・マドリードのヴィニシウス・ジュニオールに対し、差別的な言動を行ったセビージャFCサポーターの裁判が、2027年5月まで延期されることが決定しました。当事者間の合意により、新たな裁判日は2027年5月13日の10時と設定されています。
事件は2023年10月にラモン・サンチェス・ピスフアン(サンチェス・ピスフアン)で行われたセビージャFC対レアル・マドリードの試合中に発生しました。被告のサポーターは、ピッチに近いゴール北側のスタンドに位置しており、試合の83分から86分の間に、ヴィニシウス・ジュニオールの肌の色を軽視した侮辱的な言葉を繰り返し投げかけたとしています。
検察側は、被告が「猿(mono)」と呼び、霊長類のジェスチャーを模倣し、「ウー、ウー、ウー、ウー」という声を出すなどの行為を行ったとして、道徳的誠実性に対する罪で禁錮1年9ヶ月を求めています。
これまでの経緯
今回の裁判は、もともと今年4月に実施される予定でしたが、開催3日前に一度延期されていました。今回が2度目の延期となります。
各紙の報じ方
主要各紙の報道内容はおおむね一致している。
媒体別まとめ
裁判が2027年5月13日まで延期されたことを報じ、被告がゴール北側スタンドからヴィニシウス・ジュニオールの肌の色を軽視した侮辱を繰り返した点に触れている。
2度目の延期となったことを強調し、2023年10月のラ・リーガの試合で発生した事件であることや、検察が1年9ヶ月の禁錮刑を求めていることを伝えている。
裁判が2027年春まで延期されたと報じ、被告が「猿」と呼んだほか、霊長類のジェスチャーや特定の声を出し、ヴィニシウス・ジュニオールを侮辱した詳細を記述している。
編集部の見方
人種差別問題に対して厳しい姿勢を示すラ・リーガにおいて、裁判が2027年までという極めて長期にわたって延期されたことは驚きです。被害者であるヴィニシウス選手にとって、解決までさらに数年を要することになります。
検察が禁錮刑という重い処分を求めている点からも、事態の深刻さが伺えます。今後の注目点は、この長期延期が判決にどのような影響を与えるか、そしてリーグ側がこうした事例にどう向き合い続けるかにあるでしょう。
トピック 2
スペイン代表ルイス・デ・ラ・フエンテ監督が心境を告白、マルコス・ジョレンテの代表引退など
何が起きたか
スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督が、アトレティコ・マドリードのマルコス・ジョレンテがワールドカップ制覇後に代表を離れる決断をしたことについて明かしました。監督はマルコス・ジョレンテに対し、代表チームに留まるよう説得を試みましたが、最終的に本人の意思を尊重したとしています。
また、監督は自身のキャリアにおける困難な局面についても言及しました。具体的には、就任から数ヶ月後の2023年3月にスコットランドに0-2で敗れたこと、そしてガビの深刻な負傷がチーム全体にとって非常に辛い出来事であったと振り返っています。
マルコス・ジョレンテについて監督は、「説得しようとしたが、彼の決断を非常に尊重した」と述べ、彼を「冷静で分別のあり、気まぐれに決断を下す人ではない」と評しました。また、スコットランド戦の敗北については、その後ネイションズリーグが始まるまでの3ヶ月間が「非常に辛い時間だった」と語っています。
これまでの経緯
ルイス・デ・ラ・フエンテ監督は、ワールドカップ2026での優勝をはじめ、ユーロ、ネイションズリーグ、U21およびU19ユーロなどのタイトルを獲得しており、スペインサッカー連盟から2032年までの契約更新を勝ち取っています。
また、移籍市場においては、ワールドカップ2026後の夏にロドリがレアル・マドリードではなくバルセロナへ加入した件について、監督は一時的にレアル・マドリード行きを考えたものの、選手との良好な関係から状況を把握していたと述べています。
各紙の報じ方
主要各紙の報道内容は概ね一致していますが、MARCAは監督を「世界最高の監督」と称賛し、その功績から「MARCA Leyenda(マルカの伝説)」に加えるべきだと強く主張しています。
媒体別まとめ
監督がキャリアの中で最も辛かった瞬間として、スコットランド戦の敗北とガビの重傷を挙げたことを報じている
編集部の見方
ワールドカップ制覇という頂点に達したスペイン代表ですが、マルコス・ジョレンテのような主力選手の代表引退という喪失があることは、今後のチーム構成に影響を与える可能性があります。監督が彼の決断を尊重しつつも、深く信頼していたことが伺えます。
一方で、2032年という異例の長期契約が結ばれたことは、連盟がデ・ラ・フエンテ体制に絶対的な信頼を置いている証拠と言えるでしょう。ガビの負傷や過去の敗北といった苦い経験を乗り越えて築いた現在の成功モデルを、今後どのように維持・発展させるかが注目されます。
トピック 3
ラ・リーガ第7節後のパス数統計でバルセロナとセルタが台頭、レアルは不在
何が起きたか
ラ・リーガEAスポーツの第7節までが終了し、リーグ公式データに基づくパス数の多い選手トップ15が発表されました。この統計ではバルセロナとセルタの選手が上位を占める結果となりました。
一方で、レアル・マドリードからこのトップ15に入った選手は一人もいませんでした。白のチームで最もパス数を積み上げているのはディーン・ハイセンですが、彼はトップ15圏外に留まっています。なお、ディーン・ハイセンは先日のアトレティコ・マドリード戦のダービーにおいて、ジュリアーノにPKを与えたことで退場処分となっています。
また、アトレティコ対レアルのダービーを巡っては、バルセロナ側から「スペインと欧州の歴史の中で、審判から最も恩恵を受けてきたチームはレアル・マドリードである」との主張が出ています。
これまでの経緯
アトレティコ・マドリードとレアル・マドリードのダービー後、モウリーニョ監督が審判の指名や判定について「黒い手(不当な介入)」があるとの疑念を呈し、激しい批判を展開しています。これに対し、モウリーニョ監督はバルセロナの「ネグレイラ事件」に触れ、バルセロナ側が恩恵を受けてきたことを指摘しました。
各紙の報じ方
El Desmarqueはパス数という具体的な統計データに基づき、レアル・マドリードの選手が上位に不在であるという意外性に焦点を当てています。対してEstadio Deportivoは、ダービー後の審判を巡る論争や、バルセロナとレアル・マドリード間の対立構造といった感情的な側面を強調して報じています。
媒体別まとめ
ラ・リーガのパス数トップ15において、バルセロナとセルタの選手が中心となっており、レアル・マドリードの選手が一人も含まれていないことを報じています。
アトレティコ対レアルのダービー後の混乱を報じ、バルセロナ側がレアル・マドリードこそが歴史的に審判から最も恩恵を受けてきたチームであると主張していることを伝えています。
編集部の見方
パス数という客観的な指標において、バルセロナとセルタが上位を独占し、レアル・マドリードが完全に不在という結果は非常に興味深いものです。これは両チームのプレイスタイルの明確な差を物語っていると言えるでしょう。
同時に、ピッチ外では審判を巡る泥沼の論争が再燃しており、特にバルセロナとレアル・マドリードの対立が激化しています。統計上のデータと感情的な対立という、対照的な二つの側面が同時に浮き彫りになった形です。
今日の1人
「俺以上の選手はいなかった」キリアン・エムバペがバロンドール受賞に強い自信
何が起きたか
キリアン・エムバペがRFIのインタビューに応じ、10月にロンドンで授与される2026年バロンドールについて、個人として素晴らしいシーズンを送り、全主要大会で得点王となったことから、自身が受賞する確信を持っていると語りました。特に「昨シーズン、俺以上の選手はいなかった」という強気な発言を肯定しており、もし受賞できなければ「失望する」とまで明言しています。また、カメルーンにルーツを持つことから、受賞すればアフリカに捧げたいという意向も示しています。
一方で、ビジネス面では長年契約していたナイキを離れ、スイスのブランド「On」へ移籍することが報じられています。ナイキは株価が1年で約半分に下落するなど厳しい状況にあり、キリアン・エムバペの離脱がその象徴的な出来事として扱われています。
また、ピッチ上の状況については、元選手のルイス・ミジャが、タイトル獲得のためにはキリアン・エムバペ、ヴィニシウス・ジュニオール、ジュード・ベリンガムの3者がうまく適合(エンカヘ)する必要があると指摘しています。さらに、アトレティコに敗れたマドリードダービーにおいて、キリアン・エムバペは完全に存在感を消していたと報じられています。
これまでの経緯
レアル・マドリード加入から2年強で獲得したタイトルは2つに留まっており、チームとして最高のバージョンは見せていないという評価があります。直近のマドリードダービーでは2-1で敗戦し、クラブ側が審判の判定を批判する中で、キリアン・エムバペはクラブの主張とは異なる姿勢を見せていると報じられています。
媒体別まとめ
編集部の見方
個人としての自信は絶頂にあり、バロンドール受賞を公言する強気な姿勢が目立ちます。しかし、チームとしての調和や、ダービー戦での消極的なパフォーマンスなど、クラブでの課題が浮き彫りになっています。
世界最高の個人能力を持ちながら、レアル・マドリードという組織の中でいかに「適合」し、結果を出すか。個人の栄光(バロンドール)とチームの成功を同時に掴めるかどうかが、今後の最大の注目点となるでしょう。