【契約更新

今季開幕7試合中6試合に出場し、そのうち5試合で先発出場を果たしている23歳のDFアンドレス・カストリン。アルウナ・サンガンテやキケ・サラスの負傷・体調不良による離脱という厳しい局面で巡ってきたチャンスを見事に掴み取りました。ガリシア州リオトルト出身のアンドレス・カストリンは右利きでありながら左センターバックも高いレベルでこなす抜群のユーティリティ性を誇ります。マルカンが未だ本来のコンディションを取り戻せず、ファビオ・カルドーゾが未登録のまま1月の退団を待つ状態の中、ルイス・ガルシア・プラサ監督の下でトップチームの確固たる定位置を勝ち取りました。セサール・アスピリクエタ、タンギ・ニアンズ、フェデリコ・ガットーニ、ネマニャ・グデリらの不在や退団により、一時期の過密状態から一変して選手層の薄さが懸念されていたCB陣ですが、フアン・イグレシアス、ガブリエル・スアソ、ホセ・アンヘル・カルモナといった他ポジションの選手を無理にコンバートさせることなく、量から質への転換を見事に結実させています。

アンドレス・カストリンは現在契約の最終年を迎えており、今夏の移籍市場ではバレンシアCF、オサスナ、さらにはセリエAの複数クラブから獲得オファーが届いていました。クラブは同じ下部組織出身のホアキン・マルティネス『オソ』をストラスブールへ1000万ユーロ+将来の再売却益10%という条件で手放しましたが、アンドレス・カストリンに関しては将来の軸と見定めて引き留める判断を下しています。現在、エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアンの事務所では、スポーツディレクターのホセ・イナシオ・ナバロと選手代理人のホセバ・ディアスとの間で契約延長に向けた交渉が精力的に進められています。双方の間には適度な楽観論が漂っているものの、クラブ側には揺るぎない明確な一線(レッドライン)が存在しています。

クラブが提示している新契約案は、いきなり年俸を大幅に跳ね上げるのではなく、成果に応じて段階的に昇給していく漸進的な改善案です。これは2023-24シーズン終盤に颯爽と登場したアイサック・ロメロとの契約更新時、ファンの強い後押しや契約満了の焦りから過剰な給与条件を飲んでしまい、その後のパフォーマンスに対してコスト過多となってしまった痛烈な反省を踏まえたものです。ナバロSDは就任以来、欧州カップ戦出場権を逃したことによる収入減に対応するため人件費の大幅な削減と財務の健全化を推し進めており、過去の過剰投資体質からの脱却を目指す責任あるクラブ運営の一環として本交渉に臨んでいます。なお、カストリン自身はGKヴラホディモスとともに『全員がひとつになった非常に健全で素晴らしいファミリーのようなグループが築けている』と語り、チーム内の良好な関係に大きな手応えを示しています。(via Estadio Deportivo)